『殺人者の記憶法』#映画
・知人から勧められ(正確には「面白い映画ある?」と聞いて帰ってきた返事)て知った韓国映画。ジャンルはスリラー。
・サムネイルから緊迫感の在りそうな雰囲気を感じていつ観るか迷ってたが、一昨日鑑賞することに。
・結論から言うと凄い面白かったので、あらすじやら感想やら書いていく。
※感想なので当然ネタバレを含みます。これ毎度書いてかないとダメか?ダメか、そうか。
『殺人者の記憶法』
・ポスターだと髪の短い主演の男性は、映画の中だと異なる髪型をしているので最初「ん?」となった。
・あらすじからして「アルツハイマーで元連続殺人鬼がどうやって獣医やってんだ???」と思ったが、どうやら17年前に殺人は辞めており、その後は獣医として生活していたと。
・17年も犯人が捕まらんの怖すぎるだろ、けどこれ何処の国でもある事なんだろうな。
・ビョンスは17年前に車で事故を起こしており、その時の傷が原因で認知症とアルツハイマーを併発。徐々に記憶がなくなっていく症状に悩まされる。診察していた猫に誤って2度注射を行い死なせてしまい、娘から提案されたボイスレコーダーに声を録音して記憶するという方法を習慣に。
・その後も記憶の混濁のせいでおかしなことを言いだしたりするものの、見ているこっちは状況がなんとなく掴めているので歯痒い。かと思えば、本人がそうだと思い込んでいた事が全く違っていたり。
・この辺とかは認知症とかアルツハイマーの怖さが、凄いしっくりくる演出だった。自分も身内の世話で少しだけ対応したことがあるのですが、本当に時折まともになるんですよね。だから本人からしたら周りが変なんだろうな~って。
・映画の主軸はこの認知症でアルツハイマーの主人公を軸に語られるので、観ているこっちも何が真実で虚構なのか全く分からなくなってくる。相対する謎の男テジュを始末しようと車で待ち伏せてたかと思ったら、次の瞬間には家の中で娘と一緒に団欒してたり。
・主人公は17年前を最後に殺人を辞めたはずなのだが、殺人という習慣は体が覚えてしまっている。記憶の混濁が原因で、一度娘の首を絞めてしまうシーンがある。いや~きついだろうなぁ、娘の首絞めるの。
・そうやって徐々に記憶が混濁していき「もしかして最近起こっている連続殺人は自分がやったんじゃないか」と考え始め、謎の男テジュがそこに絡んでくる…。
・で、この謎の男テジュってのと最初車で接触事故して、大丈夫かって主人公が車降りて見に言ったらトランクから血が垂れとるんですよ。
・え!?ってなるわな。
・主人公は慌てずバレない様トランクの血をガーゼに沁みこませて採取するんですけど、これ元殺人鬼なの考慮しても発想が飛んでて凄いなって思う。他人の車のトランクから出てる血液、採取するか???
・テジュが言うには鹿を轢いたらしいが、帰宅して調べたら「O型」の血液であることが判明。鹿にはO型はいない事に気が付き、これは人間の血液だと発覚。流石獣医。あと鹿ってO型いないんだ。へ~~~。
・で、変だなと感じて接触事故起こした現場回りで「もし、自分が殺人を犯して死体を捨てるとしたら、どこに捨てるか?」とか考え始めたりして。
・終始こう、主人公が信用ならない語り部なので、緊張しっぱなしで何度か一時停止の世話になった。
・もうずーーーっと糸が切れそうな張りつめてる空気に身を包まれてる感じ。「ォワーーー!!!!一思いに切ってくれ!!!!」っていう。
・これ映画館で観てたら緩急の衝撃が凄かったんじゃないかな。
・犯罪をひた隠しにしながら取調室で警察を前に座らされ続けてる感じ。
・一思いにやってくれ!!!!!!!!!!
・終盤まで気の緩みを許さない、疑心暗鬼の中、録音されたテープレコーダーのみを信じて真実に迫っていく…。張りつめた緊張感を浴びる事の出来る良い作品でした。
・浴びたくなったらまた観ます。〆
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