評論家「critic」
芸術評論家で「この作品は断片を見て、全体を俯瞰して見れてない」と酷評してる人がいました。人の意見は なるべく否定したくないですが、この意見は好きではないです。まず、自分は俯瞰して見れてるという前提で話してる時点でシャクに触ります。
木を見て森を見ていない。いや、森を見たら木は見れない。
一つの答えを導き出すような論文ならまだしも、こと芸術の世界に限っては、断片的と俯瞰的は、表裏一体だと思います。
たしかに多くの事を知っている事は大事ですが、全ての人間は世の中のほとんどを知らずして、この世を去ります。最後は自分が見てきた世界が全てなんだと思いますよ。
例えてみますね。
スーパーマンとか、スパイダーマンとか、ヒーローっていますよね。毎回、悪党と戦ってますけど、すさまじい戦い方しませんか。町を破壊しまくって、関係ない人が巻き添えになって死んでませんか。ヒロイン助ける為に、メチャクチャにして、周りもボロボロにしてますよね。最悪です。
俯瞰して見たらそうなります。
でも、違和感なく見れてますよ。
みんな、ヒーローを見てるんです。自分とヒーローを重ねているんです。巻き添えで死んでいった村人Aを演じてはいませんよね。いつだって、自分が人生の主人公なんですから。
これも、断片的な見方と言えますか?
ちょっとムリヤリな例えでしたかね。
すみません、僕の断片的な視点からの意見です。