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【児玉幸雄】版画 /リトグラフ「グリンデルワルト」 査定 鑑定 買取 致します

児玉 幸雄
グリンデルワルト
リトグラフ
31.8×40.7cm


◎児玉幸雄の芸術

児玉幸雄(1916年-1992年)は、大阪出身の洋画家で、特に西欧の風景や市場、広場に集う人々を題材にした作品で知られています。彼は幼少時代から絵を描くことに親しみ、関西学院大学に進学した後、田村孝之介に師事し、画家としての道を歩み始めました。1937年には二科展に初入選し、その後も定期的に出品を続け、戦後は二紀会の創設に参加し、戦前・戦後を通じて日本の洋画界で活躍しました。

児玉は1957年に初めてヨーロッパを訪れ、その後も頻繁に渡欧し、西欧各地の都市や市場をテーマに描き続けました。彼の作品には、パリやローマ、ベニスなどの広場や通りに集う人々が、明るく生き生きとした色彩で描かれ、賑わいと温かみが溢れています。特に、庶民の生活感や市場の雑踏を捉えた作品が多く、これらのシーンに対する興味は生涯を通じて続きました。

代表作には「広告塔のある町」(1970年、東京都美術館蔵)や「並ぶ人形」(1973年、ひろしま美術館蔵)、「パリーの広場」(1980年、文化庁買上げ)などがあり、いずれもヨーロッパの街並みや市場の情景を描いたものです。児玉の作風は、しっかりとした画面構成と鮮やかな色彩が特徴で、風景や人物を力強く表現しながらも、生活の中に潜む人間味を感じさせる点で独自の魅力を放っています。

児玉はまた、日本の画壇においても大きな影響を与え、後進の育成にも尽力しました。二紀展では数々の賞を受賞し、1952年には同人優賞を受け、その後は二紀会の委員としても活躍しました。彼の作品は、国内外で評価され、美術館やギャラリーでの展示が続いています。

晩年には、作品にさらに深い精神性が加わり、特に人間の営みや社会の活気を描く中で、絵画を通じた哲学的な探究が表現されるようになりました。児玉幸雄の作品は、単なる風景描写にとどまらず、人々の生き様や日常の光景を捉えた情感豊かな作品として、今日も高い評価を受けています。

児玉幸雄

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