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創業122年の製薬会社が、noteに本気で取り組むことを決めた理由
こんにちは!ロート製薬 公式note編集部です。
ロート製薬と聞くと、「目薬」や「ハトのCM」をイメージしていただけるかもしれません。でも実は、122年前の明治時代半ば、食生活の変化から胃病患者が増えたことなどから、「万病のもとを治すには胃腸だ」ということで、胃腸薬を開発したところから始まりました。
その後、スキンケアから再生医療、さらには有機農業まで、健康に関わるさまざまな分野で探索と研究を続けてきました。
その研究から、肌ラボ、オバジ、デオコなどのスキンケアブランドを始め、目薬をはじめとするOTC医薬品(一般用医薬品)、そして、サプリメントや食品などを生み、育ててきました。
「目薬のロート」が、そんなに幅広い研究や製品開発にチャレンジしていることは、みなさんのイメージとは異なるかもしれません。
実は、ロート社内では、自社の文化を「自由」や「挑戦」と表現するメンバーが圧倒的に多いです。健康を多面的に支えるには、様々な視点からの挑戦が必須で、「言行一致」でやってみないと価値創造ができないことも多いと考えるからです。
ですが、創業100年以上、灯り続けてきた”ベンチャースピリット”について、みずから語る機会は限られていました。製薬会社である私たちにとって、あくまで手に取っていただく製品が主役だからです。
そこで、ひとりひとりの健康を願い、考え抜き、言葉を掲げ、果たそうともがいてきた、その想いとプロセスをnoteで書き、みなさんと共有していくことを、試みたいと考えています。
このnoteで、製品や社名を知らしめることを目指したいわけではありません。みなさんがいつも自分らしく、生き生きと過ごせるための健康を、サポートするようなきっかけを提供したい。そう思っています。
ロート製薬公式noteは、2018年の開始以来、広報担当が1名で運用していましたが、このたび、社内有志によるnote編集部チームを発足しました。部署の垣根を超え、書き続ける体制を整え、より一層、注力していきます。
このnoteではリニューアルの経緯や、そこに至った背景を書きます。
「ウェルビーイング」を求めて
私たちは製薬会社ですが「病気に罹ってないから健康だ」とは考えません。体と心が充たされていることはもちろん、社会との繋がりも感じられていてこそ、健康だと考えています。
こうした状態を「ウェルビーイング」と呼びます。耳にされたことがあるでしょうか。言葉の意味をつかんでいただくために、世界保健機関(WHO)の憲章がわかりやすかったので、引用します。
Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。
出典:世界保健機関憲章前文 (日本WHO協会仮訳)
ひとくちに「健康」といっても体のことだけじゃないですよ、ということが書いてあります。胃腸薬や目薬をはじめとして、ふだんの健康をサポートしてきた製薬会社だからこそ、とても共感できる考え方です。
2019年から、コーポレートビジョンもConnect for Well-beingと定めました。製品だけではなく、必要なものや情報、そして社内外の仲間同士をつないでいく、というロートの意志をこめています。
noteをはじめた経緯
当初、このnoteは、地域で事業に取り組むメンバーの姿をつたえることを目的としてスタートしました。今でこそ、企業がnoteに取り組むケースが増えてきましたが、3年前には、まだ珍しい存在でした。ですが、法人による前例がすくないことは、ロートではあまり障壁にはなりません。
企業が社会とコミュニケーションし、関わろうとする手立てを、当時広がりはじめていたnoteを活用し、チャレンジしていこうと考えて社内で起案しました。すると、上司やメンバーからは好意的に迎えられ、「まずは私たちが発信をしないことには始まらないよね」など、社内の声にも後押しされながら、スタートしました。
そこから3年、ある程度、当初の目的は果たすことができましたが、もっともっと伝えたいことがある。そう考え、このたびの体制強化につながりました。部署を横断してのチーム編成を行い、社内のより広く深い情報を集めてストーリーを伝えていくことにしました。
伝えたいことと、編集方針
これから何を書いていくか、チームで議論を重ねました。
まず、広く受け入れられた商品の開発ストーリーや、その時代ごとに企業広報で大切にしてきたことの歴史を伝えたい。
他にも、スタッフがよりよく働くための施策がつくられた背景にある考えや、個々の社員がもっているアイデアがどう生まれ、結実していくか。そういった内容を、ひとつずつ扱っていきます。
さらに、このたびのリニューアルでは、このnoteで扱うコンテンツについて、
「読んでくださった方の、心と体がウェルビーイングになるきっかけをつくること」
という方針を定めました。
したがって、ふだんの仕事を書き残すだけでなく、生活に取り入れたくなるような知恵や気付きがあるかどうかを踏まえて、コンテンツを編んでいきます。
私たちのつくる肌ラボやオバジ、メンソレータムや目薬などと同じように、みなさんの生活に取り入れていただけるよう、丁寧な情報発信をこころがけたいです。
もっと伝えたい、と感じたきっかけ
幸いなことに、ロートには、100年以上に渡って挑戦し続けてきた証として、ご愛用いただけている製品がたくさんあります。ものづくりを通じて、あるいは、他のさまざまなアプローチで、社会と繋がろう、関わろうとしてきました。
つい先日のことになりますが、2021年4月、カンブリア宮殿で当社のさまざまな取り組みを取り上げていただいた際、SNSなどでの反響をたくさんお寄せいただき、とてもうれしく読みました。
番組で触れていただいた、「社員は会社の所有物ではない」という会長の言葉や、"ロート流働き方改革"へのポジティブなコメントが特に多くいただけた一方で、私たちが当たり前だと感じ、日々、実行している自由や挑戦心溢れる”ロート流”が伝わっていないとも感じました。
そこで、ロート製薬が、表に出していないチャレンジングな姿をコンテンツにすることを通じて、みなさんのウェルビーイングに関わることができたら。繰り返しになりますが、そういう想いで、このたびのリニューアルを行いました。
なにせ、社内にエピソードが122年分ありますから、当分、伝える内容に困ることはなさそうです。読んでいただいた方の生活に"効く"内容を目指すべく、関係者への取材を次々と行っていくつもりです。
読み手のみなさんへ
このnoteでは、コンテンツをじっくり作り込みたいと考えていますので、ひと月に一度くらいのペースで、更新していく予定です。
ぜひ、感想をお寄せください。書き続けるうえで、何よりの薬になります。更新情報をキャッチしていただくためのTwitterアカウントも準備しましたので、フォローしてお待ちいただけると幸いです。
このnoteで表明したことに、私たち自身も立ち戻りながら、長く読まれるようなコンテンツをつくっていきたいです。ぜひお付き合いください。