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「もしもし、奈良さんの展覧会はできませんか?」(Hello,How Can We Do a Nara Yoshitomo Show?)展
弘前れんが倉庫美術館で開催されている「もしもし、奈良さんの展覧会はできませんか?」(Hello,How Can We Do a Nara Yoshitomo Show?)展を見に行ってきました。
弘前れんが倉庫美術館の前身である吉井酒造煉瓦倉庫の当時のオーナー、吉井千代子さんが奈良さんの作品に惚れ込み、ギャラリーに問い合わせた一本の電話がきっかけとなって
開催された奈良美智展。その現在までに至る軌跡のファーストコンタクトが今回の展覧会の一風変わったタイトルになっているようです。
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今回の展覧会で個人的に印象深かったのは、奈良さんが故郷である弘前で暮らしていた頃に慣れ親しんでいた書籍やレコードの展示でした。膨大な数のレコードのジャケットや、土門拳の筑豊の子供達の写真など、音楽好きとして、そして同じ東北人として、めっちゃシンパシーを感じたし、そして奈良さんという人物像に対しての解像度もより明瞭になったような気がします。
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そもそも奈良さんの作品に出会ったのがもう20年前くらいの事で、その無垢で静謐な女の子のイラストレーションのようなタッチから、初見はミチさんっていう名前の女性アーティストかと思ってました。その後しばらくして青森県出身のパンクロック好きの現代美術作家という事がわかって、今に至ります。
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オヤジのようなというにはちょっと若すぎて、そして友人のようなというにはちょっと年配で、ちょうど職場の上司のような世代の方ですが笑)、同じ東北人として、同じ時代を生きてるって事が肌で感じられて嬉しかった、そんな展覧会でした。