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「緊縮でも」「財政破綻」でもなく!東京都知事選にむけての政策提案 ――公立銀行の設立こそが都の財政を高める!

「緊縮でも」「財政破綻」でもなく!東京都知事選にむけての政策提案
――公立銀行の設立こそが都の財政を質的に高める。

1、以前、公開されたアメリカのマイケルムーア監督の映画「キャピタリズム」の特典映像に次のような内容がある。「ノースダコタ州の社会主義銀行?」というものだ。社会主義銀行?ノースダコタ銀行?と思われる方が大半だろう。

2、このノースダコタ銀行こそ、米国唯一の「公立銀行」なのだ。この銀行は、1919年に設立された。その設立の最初の目的は、「農家や州内の中小事業者を州外の銀行家や暴力団から守るためだった」。まさに、州民のための州民の銀行としてスタートして、現在でも、ノースダコタ州内の農業や公的事業などの推進のために融資事業を低利でおこなっている。この銀行の収益は、州のものであり、その使い道は州議会が決定する。


3、だから、一般的市中銀行と同じような構造だった旧「新銀行東京」とは全く違う!都民銀行とは、金融機関のための銀行にすぎなかった。


4、ノースダコタ銀行は、州内の「中央銀行」の役割をもっており、たとえば、地方債を購入して資金供給したり、
5、低利の教育ローンを提供したり、
6、農業や中小企業や教育機関などの州の「公的事業」を支援する融資制度をもっている。
7、公的銀行であるから、一般の銀行のように差し押さえを強く迫らないということもある。
8、ノースダコタ銀行の日本語説明は、以下を参照のこと。   https://ja.wikipedia.org/wiki/ノースダコタ銀行

    
9、また、このノースダコタ銀行のような公立銀行の研究・推進の第一人者は、経済評論家のエレン・ブラウンだが、その著作『負債の網――お金の闘争史・そしてお金の呪縛から自由になるために』那須里山舎、早川健治訳に詳細な解説がある。ここでは、ノースダコタ銀行だけでなく、公共銀行と政府通貨ないし公共通貨との関連の解説もされている。
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909515025
また、雑誌「エルネオス」(エルネオス出版社)2020年6月号でも、この「公共銀行とベーシックインカム政策」について大地舜さんのインタビューが掲載されている。
http://www.elneos.co.jp/
 
10、公共銀行とは、通貨発行権がない地方自治体でも、政府通貨ないし公共通貨を発行したことと同じ政策効果をもつ。
11、たとえば、地方債を国の中央銀行に直接引き受けさせるのがベストだが、その前に、この公立銀行で地方債を買受、州民のための財政政策をおこない、あとで、その地方債を中央銀行に買い取らせてもよいわけである。
12、これこそが、緊縮財政でも、財政破綻でもない 都民のための、地方自治体のための
必須アイテムである。

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