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「食の楽園をめざす俵山のパン工房」から届いた葉書
10月に発刊された「みんなでつくる中国山地」第2号に、僕も山口県長門市俵山温泉でパン工房を営む中野さんの記事を紹介させて頂きました。
お礼のはがきが届いた
取材中に撮らせてもらった写真をアルバムにして、生まれたばかりの第2号と一緒に送ったものの、しばらく音沙汰がなく心配になったころ、お礼のはがきが届いたので、そのことを後日談として掲載します。
頂いたはがきのコメントの一節です。
”100年間発行”というのは、わたしが好きなネイティブアメリカンのことば「七世代さきのこどもたちのために」につうじるなあ・・とあらためて想っています。
今回の特集の【暮らし】は、夫とわたしがまさにこれからお金と経済のバランスをとりながら、より自然の中で、”くらしていくことのヒントがつまっていて、こうしたご縁もありがたいことです。
「受け取った」の連絡は、当然折り返しメールであるものと思っていた僕にとって、はがきの余白に丁寧な文字でつづられた一言一言が、第2号のテーマである「暮らしが買えるとおもうなよ!」にどこかつうじる、味わい深いメッセージでした。
また、同じタイミングでアップされていたインスタグラムのコメントの一部も紹介します。
”暮らしが買えるとおもうなよ!”
表紙の言葉に激しく共感。
ずっと感じていることの一つです。自分の手を使ってつくったり時間をかける代わりに、”お金”を使って人にやってもらう。
でも、その”自分でやる楽しみ”を奪われているのではないか?
そんなことをずっと考えています。
第2号に込められた我々の思いが確かに伝わっているんだと思うと、書き手の端くれの僕としてもとてもうれしくなりました。
工房のある正福寺
ついでに取材記事では記載できなかった、工房のある俵山正福寺についても少しだけ紹介させて頂きます。
中野さんがパンの製造・販売を始めるために福岡から俵山に移住したものの、肝心の工房が見つからず困っていた時に偶然温泉で出会った俵山正福寺の高松さんと意気投合し、「お寺の厨房を使ったらどう?」と声を掛けてもらったのが【加密列~Kamitsure~俵山正福寺工房】誕生のいきさつです。
正福寺は、俵山温泉街から車で約10分に位置する黒川区の小高い丘の上にあります。
俵山温泉での中野さんへの取材の翌日、少しだけ工房をのぞかせてもらうつもりでお邪魔したところ、迎えてくれた高松さんが「満天の星空と、蛍と、美味しい水以外になにもないところだけど」といいながらお寺の広い敷地にある畑や池をゆっくり案内していただきました。
まさにお金では買えない、みずからの手でつくる「暮らし」がここにありました。
いずれ宿坊も始めてみたいとのこと。
今から楽しみです!