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人生初ゲ制の感想

半年くらい前からちまちま作っていたフリーゲームが完成しました。
https://novelgame.jp/games/show/6848
(スマホブラウザでもできます。よければどうぞ)

で、すごく楽しかったので、作った感想とかちょっとした小ネタとかをまとめました。誰も気にしてないと思いますが、ネタバレもありますのでプレイ後に読んでいただけますと幸いです。


■キャラクターデザイン
わりとすんなり決まった気がします。悩んだのは王冠の形くらい。

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■シナリオ
翻訳文は著作権が切れてないことが多いので悩んだのですが、探してみると、なんとクレジットを入れれば自由に使って良しとのサイトを発見。
シナリオの骨格として使用させてもらい、王子の一人称や口調を整え、ツバメの心情を書き足しました。
https://www.hyuki.com/trans/prince.html
また、アナザーエンド4種は元の文章になじむような書き方を意識しました。展開や表現を褒めてもらえてとても嬉しいです。


■恋愛イベント
ねじ込みました。乙女ゲームなので。
原作もあのあたりでツバメと王子は雑談をしていたので、入れるならここかなと。
お気に入り台詞はこのあたり。
「人間だったころ、僕のものじゃないものなんてなかったから。」
「町の人が駄々をこねる子供にいうだろう、幸福の王子は何かを欲しがって泣いたことがない、と」
「じつはね。何かを欲しがって泣いたことがないのは、何もかもが僕のものだったからなんだ。」
→善性と傲慢を愛するので自分で書いてて興奮しました。

「ツバメと人間では子供は難しいね。」
→乙女ゲーマーこういうの好きでしょ!??私は好き!!!性のにおいのしないキャラから発せられる""肉""の気配!!!とか思っていたら同じような乙女ゲーマーが何人も褒めてくれたので嬉しかったです。

■曲
このゲームのために作って頂いた曲は以下の4種です。
・タイトル画面で流れている曲
・最初に流れてくる軽快な街の音楽
・ツバメが王子と出会う夜に流れている曲
・ED曲
特にエンディングは原作やイメージ曲を伝えて、とにかく童話っぽい曲で!と依頼しました。結果最高の曲が出てきたので本当にありがたい。
生まれて初めて曲に歌詞をつけるという作業をしたのですが、脳の普段使わないところをたくさん使ったなと思います。

■背景
親切なフォロワー…というかゲ制のきっかけみたいな(彼女との通話中に盛り上がってティラノビルダーを購入した)相互にたくさんのヨーロッパの写真を頂き、それを加工したので一枚も描いていません。本当にありがとうございました。
幸福の王子の舞台がどこなのかわからず(王子のいたサンスーシはドイツなのですが、オスカーワイルドはイギリス国籍でアメリカに行ったりパリで亡くなったりしているので…)彼女の撮ってくれたポーランド、チェコ、ハンガリー、リトアニアの写真を使わせて頂きました。
ヨーロッパガチ勢の方から見たらキメラみたいな背景だったんじゃないかなと思います。

■タイトルロゴ
自分で作っていたものがあったのですが、折角なので…と別垢相互に依頼しました。結果、想像をはるかに超える最高ロゴを頂けて大満足です。
頂いたロゴに添えられていた説明文より、コンセプトは「気高さ、やさしさ、かがやかしさ」とのことで、ひし形の模様は王子の涙で、文字の間の曲線はハートを描き、乙女ゲームらしさをだしている…とのことでした。すごくないですか?
(上段が私が作ったロゴ、下段が依頼したもの)

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■立ち絵
1キャラなのに形態変化含めて結局50近い差分を作りました。
「にこ」「にこにこ」「微笑み」とか、笑顔で3種類くらいあった。

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■スチル
普段一枚絵を描かないので非常に時間がかかりました。特に光やら背景やら、教本片手に描いたので勉強になったなぁと思います。

■エンドムービー
疲れてたので作るのやめようかなと思ったんですけど、やっぱり動画作成は面白いので着手してしまいました。

■小ネタ
剣のつかのルビー:立ち絵に剣をうまく入れられなかったのと、それ以降の瞳のサファイアを失ったり金がはがれてしまった立ち絵との兼ね合いで
目立つような場所に…と勝手に襟飾りのルビーにしました。

サファイアの瞳:王子との出会いでの表現は「大粒のサファイア」ですが、アフターTrueEndでは「大粒のサファイアのような瞳」になっています。
ツバメが出会った時の王子は金の像でしたが、神の庭では生きていたころの姿をとっているため、瞳もより人間らしい描き方にしました。

ツバメ:原作ではおそらくオスとして描かれています。何となく最後までツバメの性別を明言しないように意識しました。まぁ乙女ゲームなんですけど…

■オスカー・ワイルド
幸福の王子も大好きですが、ドリアン・グレイの肖像も好きです。オムファタルといえばドリアン・グレイを想像する人多いんじゃないでしょうか。



思ったよりたくさんの方にプレイしていただき、また、感想まで頂いたり、本当にありがたいです。(アメリカのフォロワーが翻訳機能使ってまでプレイしてくれてビックリしました)
今回作ってみて、その上で感想を頂いてわかったのですが、自分は「こういう風に受け取って欲しい!」という気持ちはあんまりなくて、「こういうものを表現したかった!」という気持ちの方が強いんだなと思いました。
なのでどの方の感想も、なるほどこの方はそこがそういう風に感じるのか~!という興味深さでいっぱいでした。本当にありがとうございました。

あと、ゲ制してる人が何作も何作も出されている気持ちがよくわかりました。作ったことない人が思っている何倍もこのゲーム制作という作業は楽しいです。いや本当に楽しかった!
今回はティラノビルダーさんにお世話になりました。専用公開サイトのノベコレで簡単にブラウザ版も公開できるのでおすすめです。
下記2ステップで準備は整うので、乙女ゲーマー、自分の考えた最強の癖男(ヘキオ)を生み出してほしい。
①ツールをDLする(無償版あり)
https://b.tyrano.jp/
②ティラノビルダー公式ガイドブック DL版(\900)を購入する
https://tyrano.booth.pm/items/491761
(この1冊があればどうやってティラノビルダーを使うのかがわかります。
いろんなサイトで作り方がまとめられているので、それを参考にしても良いと思いますが、必要最低限はこれだけでまかなえるのでラクです。)


というわけでとっても楽しかったので次回作も現在構想中です。
いばら姫をモチーフに、今度は攻略対象の数を増やして作ってみたいと思います。

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