11/14 麻雀最強戦観戦記 振り返り
11/14に行われた麻雀最強戦では、A卓の観戦記を担当しました。
馬場さん
今回、「ザ・リベンジ」のメンバーに馬場さんが入ったのを知ったときは、本当にうれしく思いました。がんとの闘病から復帰されたのは自分もお会いしていたので知っていましたが、麻雀最強戦の舞台に立つとは想像もしていなかったからです。ただ、「ザ・リベンジ」というテーマを考えたら、出られるのであれば、馬場さんは確かに呼ばれてしかるべき方ですよね。
以前にも書きましたが、馬場さんは自分が麻雀界とつながるきっかけとなってくださった方です。だから個人的にも応援していましたし、できれば自分が記事を書きたいと思っていました。
11月11日、「ザ・リベンジ」A卓の観戦記執筆依頼が来ました。もちろん快諾すると共に、その時点で「内容次第ですが、馬場さんメインで書ければと思っております」と伝えています。
正直、他のMリーガー3名については、ファンの方には申し訳ないとは思いつつも、言葉を選ばず言えば「今回は別にいいでしょ」という感覚でした。これまでにたくさん記事になってきて、今後も他にいくらでも書かれる機会はあるでしょうし、なにより決勝に上がれば決勝卓担当の方が書くはずですからね。それよりも、ここは復活した馬場さんを書くべきだと判断しました。もちろん、個人的な思い入れがあったのも事実です。
入場シーン
この日のB卓に出場した魚谷侑未プロが、馬場さんの入場シーンをアップされています。
僕はこれをリアルタイムで見て、少し涙ぐみました。元気で少しお茶目、サービス精神旺盛な、いつもの馬場さんが帰ってきたことが、本当に嬉しかったのです。
個人的に麻雀最強戦の名場面として思い出すのが2017年のファイナル決勝、オーラス倍満ツモ条件で代名詞の一色手、リーチ中メンホン一気通貫という、ツモれば優勝のリーチを打ったシーン。また、その前にはツモアガったところからフリテンリーチを打ち、安目ながら一発ツモを決めた、という場面もありました。そんな麻雀を見て「馬場さんて本当にすげえなあ」と感動した記憶があります。
その馬場さんが麻雀最強戦の舞台でまた麻雀を打つ。僕にとっては、すごくエモーショナルな対局でした。
カッコよかったバビィ
馬場さんは、アガリも放銃もなく負けました。ご本人は「傍観者の麻雀」と謙遜されていました。
でも、馬場さんが傍観者なんかじゃなかったことは、対局を見た多くの人が感じているはずです。第1打に字牌を切らない、メンツを壊す4p切り、オーラスのチーテン取らず、意志を持ったカッコいい麻雀は、あの日僕が感動した「バビィ」の麻雀でした。麻雀が数字や効率で語られるようになって久しく、僕もそれが間違っているとは思いませんが、一方で馬場さんのようなロマンを追う麻雀も、また素敵だなと思います。試合を見終えてなお、やっぱり僕にとってこの試合のメインは、馬場さんでした。
余談
今回の記事は、決勝卓が行われている途中に納品していました。実はこの日、19時から別件の大事な仕事があり、それまでに原稿を書きたいと思っていたので、普段はながら見する担当外の試合もつけていませんでした。それによって集中できたのが理由だったのかな、とは思いますし、今後も自分の負荷を軽くするために、特にMリーグなら第1試合の担当のときは第2試合をながら見はしない、と決めてもいいのかなと思います。もちろん後で対局内容はチェックしますが。
ただ、反省点もありました。今回の記事は、実はアップ後に一部加筆しています。それは、馬場さんの紹介文。前段でMリーガー3名について「特に説明の必要もない」と書いていたのですが、馬場さんも説明不要だと、最初は思っていました。でも、Mリーグをきっかけに麻雀放送を見始めた人、Mリーグや最強戦しか見ない人には、もしかしたら「このおじいちゃん誰だよ?」と思われてしまうのではないか。そういう人のために、「馬場さんは麻雀界のすげー人なんだぜ」と伝える必要があると、アップ直後の記事を見て考えを改めました。これは読み手のことを考えるならもう少し早めに気付くべきだったと、反省しています。
僕と馬場さん
僕と馬場さんのご縁については、こちらのnoteに書いてあります。よろしければ、ご一読ください。
■人生を変えた役満
https://note.com/rogfile/n/nf74983ebe573
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