2/18Mリーグ観戦記振り返り「暴力」
Mリーグ、2/18の第2回戦の観戦記を担当しました。
衝撃の三倍満が飛び出した一戦、ぜひチェックしてみてください。
暴力
寿人選手の三倍満はとにかく強烈だった。
配牌からヤバイ雰囲気を漂わせていたのだが、あの手をリーチと行くのがさすがだ。
実際、脇から18000アガったのとリーチしてツモって8000オールにしたのであれば、トップ率はだいぶ変わるだろう。
18000出アガリなら一人と36000差がつくが、2人との差は18000。
8000オールツモなら、全員と32000差がつくからだ。
とはいえ、目の前の高打点をより確実にアガりたくなるのが心情。
そこからまさかの12000オールに仕上げるインパクトを、今回は「暴力」と表現した。
あまりいい言葉ではないかもしれないが、これが一番しっくりきたと思う。
残された側
寿人選手はその後も連続でアガり、得点は一時10万点を超えた。
25000点持ちでゲームが始まるので、いわば卓内の点棒を独り占めしたようなものだ。
ただ、Mリーグにはコールドゲームがない。
最後まで打ち切り成績を残すからこそ、やられた他3者の立ち回りは非常に重要になると思った。
そして、その中で見せた多井選手の麻雀はさすがだった。
堀選手や園田選手もなんとかしようともがいてはいたが、多井選手は他2人と比べて比較的点数を持っており、その利を生かして最後までうまく立ち回っていたように思う。
ただ「三倍満がすごかったね」で終わらせるのではなく、その後の戦いというのも、書くべきポイントだと思った次第だ。
昨年の経験を踏まえ
僕は以前、このような試合を書いたことがある。
およそ1年前の2/27。
魚谷選手が東1局の国士無双ツモアガリを皮切りにアガリを積み重ね、最終的には94400点というMリーグレコードとなる大勝を飾った試合だ。
このときも、僕はその後の2着争いに注目した記事を書いた。
やはり、この終盤戦となると各選手の着争いは大きな焦点となる。
それは、どこまでいっても1半荘の積み重ねでしかないフリー麻雀とは違う、競技ならではの面白さだと思う。
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