2/15Mリーグ観戦記振り返り「華」

Mリーグ、2/15の第1回戦の観戦記を担当しました。

以下、振り返りを書いていきます。

麻雀の華

麻雀の面白いところは、派手なアガリから細かい選択までさまざまにあると思う。

その中でも、やはり役満、あるいは高打点のぶつかり合いというのは見ていて面白いものだ。

この日の南2局1本場では、そんな麻雀のスペクタクルな部分が存分に楽しめる場面があった。

村上選手の高目三倍満テンパイに、萩原選手が四暗刻リーチをぶつける。

萩原選手のリーチに対して否定的な意見も散見されたが、僕は「アリ」だと思った。

理屈の面で言えば、村上選手は掴めばほぼ打つだろう。

そうなればハネ満スタート、裏ドラで倍満直撃だって狙える。

また、オリてくれればそれでよし。

相手がハネ満倍満クラスの手でも、打点としては十分に見合っている。

それに放銃してもまだ大きめの2着。

親番もあるし、再度トップを狙うためにやり直せばいいだけ。

なにより目の前に役満があり、しかも自身の中で成就の可能性があると踏んでいるなら迷わずGOだ。

この辺りは、スポットライトを浴びながら人生を生きてきた萩原聖人らしいし、ことMリーグの舞台で言えばこの選択が見ている側も一番楽しめると思う。

殺意のリーチ

さて、そんな萩原選手のリーチの対し、村上選手がツモ番のないリーチを打った。

これは明確に、アガリ牌以外はツモ切るしかない萩原選手からの直撃を狙ったものである。

僕はこういうリーチを「殺意のリーチ」と呼んでいる。

ただ、キンマwebという公の媒体でその表現は使えないと思い、一度書いては見たものの表現をマイルドに改めた。

ちなみに僕がこういうリーチを打つときは、割と素でヤバイ言葉を思い浮かべている。

カンの有無

記事ではさらっと触れるに留めたが、麻雀仲間を含め、何人かが疑問を呈していた場面があった。

南1局1本場、亜樹選手がラス2sをホウテイで萩原選手に放銃した場面。

このとき高宮選手は7mが槓子で亜樹選手のハイテイツモを消せる場面だったが、それをしなかった。

結果的にはこの放銃によって亜樹選手が高宮選手の下に潜ることになったが、なぜこのカンをしなかったのだろうか。

少なくとも、カンをするよりしない方が上下の振れ幅が大きくなる。

それによって利益不利益はそれぞれに生まれるもので、今回はEX風林火山が不利益を被ったわけだが、控え室映像で勝又選手が憤慨していたのが印象的に映った。

対局の裏側でも触れていなかったところ(触れにくかった?)なので、個人的には理由を聞いてみたいところではある。

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