12/24Mリーグ観戦記振り返り「ハギー」

Mリーグ、12/24の第2回戦の観戦記を担当しました。

苦戦していた萩原選手の初トップを書いた一戦、ぜひご一読ください。

当初のプラン

12/24の第2回戦の観戦記を書く。

試合開始はだいたい、夜8時半〜9時頃だろうか。

12/24夜、世の中の多くの人たちがクリスマスを楽しんでいる中で仕事をするというのは、僕にとってはごく当たり前のことだ。

ただ、世間一般の「リア充」とかけ離れているというのも、また確かだろう。

ということでこの日の観戦記については、おふざけを入れたネタ的原稿を書くつもりでいた。

第2回戦の出場選手が発表されるまでは。

スター・萩原聖人

萩原選手は、役者として数十年活躍を続けているスターであり、一方麻雀においても数々の放送対局で実績を残してきている。

しかしMリーグというトッププロが集まる舞台ではやはり苦戦しており、今シーズンに至っては開幕から14戦トップがなかった。

その男が、クリスマスイブ・年内最終戦で初トップを獲得。

やはり持っている男は違う・・・と言いたいが、果たしてそれだけで片づけていいのだろうか。

ここ数戦の萩原選手は、勝利に値する麻雀を打ちながらもツキに見放される展開が多かった。

しかしそれでキレず、ぶれずに勝利に近づく麻雀を打ち続けられたことが一番の要因であることは間違いない。

とはいえ、ドラフト1位3人を相手に・・・そういう舞台で結果を出すのが、我々凡人には及びもつかない「スター」の領域なのかもしれない。

取捨選択

萩原選手の初勝利とあれば、それを書かないわけにはいかない。

というわけで今回は萩原選手をメインに記事を書いたのだけど、他の選手で取り上げたい場面はいくつもあった。

園田選手がタンピン三色のイーシャンテンから2000点のチーテンを取った場面。

小林選手が3900のチーテンを取った場面。

オーラスの駆け引き、などなど。

ただ、それらは萩原選手の勝利をクローズアップする記事においてはノイズになり得る情報だと思い、割愛した。

記事を書く上では、構成を考えて面白い情報を泣く泣く削ることもある。

その取捨選択も、書き手の個性・特徴・思想が出るところだろう。

ちなみに萩原選手が勝たなかった場合、この試合については「クリスマスにロマンを打ち砕いたリアリストの鉄槌」みたいな記事を書いていたと思う。

巡り合わせ

昨シーズンのMリーグでは、和久津晶選手が最後に初トップを飾った。

今回同様チームの年内最終戦のことであり、その試合の観戦記も僕が担当した。

当時は2試合を見てどちらの記事を書くかを選ぶという形だったので、この試合に関しては直訴して書かせてもらったのだけど、今回に関しては完全に巡り合わせだ。

まあ、そもそも「年内最終戦での初トップ」というシチュエーションに2年連続で出番が回ってくるというのが面白い偶然なのだけど。

みなさんの注目が集まる試合について書かせてもらえるのは、書き手冥利に尽きる。

翌朝の目

記事を書いてからキャプを取りつつ文面を修正、原稿を納品したのは午前5時を過ぎてからだった。

何度もチェックはし、ベストは尽くした。

しかし実際にアップされた記事を読むと、大きなミスなどではないにせよ「ここはこういう書き方の方がよかったかな」「こうした方が伝わったかな」など、気になる点がどうしても目につく。

これは物書きをする人の性というようなもので、あるライターなどは納品した原稿が公開されても、読み返すことはしないと聞いたことがあるくらいだ。

納期に余裕のある原稿だと、一晩寝かせてからチェックをするというのは有効な手段なのだけど、この仕事ではできない手法だ。

明らかな誤字脱字やどうしても納得がいかないところを直してもらえるというのはwebメディアならでは。

とは言えあまり先方の手を煩わせるのはよくないので、できるだけすぐに分かるミスは潰していけるようにならないといけない。

ハギー

今回の記事では、記事の締め方を最も悩んだ。

どう締めくくればキレイにまとまるのか・・・。

書いては消しを繰り返す中で着想を得て、ファンが萩原選手に語りかけることをイメージした、ごくシンプルなメッセージを入れた。

親しみを込めて、萩原選手ではなく、あえて「ハギー」に。

選手・チームと雷電ユニバース、全員の一体感を表してみたつもりだが、雷電ユニバースのみなさんの気持ちに寄り添うことはできただろうか。

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