4/26Mリーグ観戦記振り返り「明暗」

4/26に行われた、Mリーグセミファイナル・第1回戦の観戦記を書きました。

最終局面を迎えるセミファイナルの振り返りに、ご一読いただけましたら幸いです。

立場

フリー麻雀だったり、ワンデー大会だったりではあまり出現しない状況。

それが、各者の持つポイント状況による立場の違いだ。

この試合で言えば、渋谷ABEMASとKADOKAWAサクラナイツは明らかに他2チームより上の立場にあった。

それゆえ、選べる選択肢が多い。

この試合でも、そうした立場の違いが見える場面が随所にあった。

記事を書く上では、見逃せないポイントになる。

個人的にそれを最も感じたのは、瀬戸熊選手の北単騎リーチ。

もちろんああいうリーチを好む打ち手もいるだろうが、瀬戸熊選手がノーマルな状態なら、あのリーチは打たなかったように思う。

百戦練磨の瀬戸熊選手をしてそうなるのだから、選手を取り巻く状況の厳しさも伝わってくるだろう。

バランス

一方で冷静だったのが、松本選手だ。

結果の出ていなかった昨シーズンなどはかかり気味に見える場面もあったが、今は少々のことではブレない冷静さと攻守のバランスを保って打っていると感じる。

もちろん、チームポイントに余裕があることも一つの要因だろう。

しかしそれ以上に、自分に自信を持っていることが大きいように思う。

そもそも、そのポイントの多くは自分で稼いだもの。

自分で稼いだポイントを武器に、いい麻雀を打ってさらに稼ぐ。

そんな好循環があるように見える。

少々結果が出なくても焦らずに、大崩れはしない。

ある意味、今シーズンで最も打ち手として飛躍した選手なのではないだろうか。

明暗

僕が記事タイトルを考えるタイミングはそのときによって違うのだけど、今回は本分を書く前に仮タイトルをつけていた。

「下位陣に立ちはだかった上位の壁」

これを元に本文の構成を考えていったのだけど、書き終わって納品前に再度見直すと、どうもこのタイトルでは弱い気がした。

オーラス、勝又選手が内川選手に12000を放銃したシーンを書いた後だけに、余計にその思いが強くなったのかもしれない。

そこでタイトルを一度消し、考えた結果、それほど時間をかけずに出た言葉が「明暗」だった。

何の明暗かと言えばもちろん結果なのだが、そう感じたのはやはり、上位と下位の差が大きいことに由来する。

ポイントを持っているか、持っていないか。

そのコントラストをつけるために「持てる者」「持たざる者」というフレーズを加えた。

この試合をうまく表現・象徴するタイトルにできたと思うが、いかがだっただろうか。

いいなと思ったら応援しよう!