11/8麻雀最強戦観戦記振り返り「思い」
麻雀最強戦、11/8に行われた「アマチュア最強位決定戦」決勝卓の観戦記を担当しました。
アマチュア最強を決める戦い、記事から少しでも熱を感じていただけましたら幸いです。
アマチュア最強を懸けた戦い
今年、僕は麻雀最強戦の観戦記を数多く担当してきており、担当していない試合に関しても、大半は視聴している。
盤石の麻雀、土壇場での大逆転、役満条件クリアなど、この舞台では本当にいろいろなドラマが繰り広げられてきた。
今回はアマチュアの大会だったのだけど、雀士が見せてくれた闘牌は記事にも書いたとおり、プロに引けを取らないものだったと思っている。
アマチュアでも非常にレベルの高い麻雀を見せる打ち手がいることをまざまざと感じさせられたが、それは各人の意識の高さはもちろん、麻雀視聴環境の向上、ネット麻雀の普及などによって、麻雀を学べる環境がここ数年で格段に整ってきていることが大きな要因だと思う。
特に、優勝した安部さんは雀歴1年そこそこということだが、Mリーグでは赤坂ドリブンズファンのようで、実戦と並行して「見る雀」によって超一流の対局を学び、しっかりと血肉にしているのだろう。
吸収力の高い若者が日々ハイレベルな麻雀に触れられる環境があるというのは本当に喜ばしいことだと思うし、新たなスターが誕生する土壌がしっかりとできてきていることが、この結果から感じられた。
個人的な思い入れ
今回の記事は、個人的にも思い入れがあった。
なぜなら記事に書いたように、僕自身も麻雀最強戦の予選に出場し、敗れているからだ。
特に決勝卓に進んだ2回目の予選、上下3000点差くらいの南2局、先制リーチにタンヤオのリャンメンリーチで追っかけたが、宣言牌で放銃。
三色の安目でリーチドラ1の手が、裏3で満貫になった。
僕も予選で裏3をアガっており、それに対してどうこういうつもりはないのだけど、大事な決勝の一発勝負でこれを食らうと、さすがにぐらっとくる。
ラス目で迎えた親番では頼りの役牌が持ち持ち、最終局は無理やり手作りに行ってトップ目に放銃、勝者を決めてしまった。
内容はともかく、結果は本当に悔しかった。
だからこそ、自分を含む多くの敗者、その屍と思いを乗り越えて決勝の舞台を戦う人たちをうらやましいと思ったし、その戦いをしっかり書き上げなければならないと思って臨んだ。
人生を変えるオーラス
あのオーラス3局は、本当に濃密だった。
4者の思考と苦悩、意志が入り交じった、美しい光景。
やはりあの決勝を語る上で、オーラスの駆け引きは深く書く必要がある。
というわけで、全体の半分くらいのボリュームをオーラスに費やした。
また、オーラスが濃いものとなったのは、前局にハネ満をツモった岩間さんの、決意の三色進行があってのことだ。
本当にすごい対局だったし、勝った安部さんはもちろん、負けた渡邊さん、福本さん、岩間さんも、あの対局ができたことを誇ってほしいと思う。
僕らも、言いたいのだ。
俺たちを負かした人たちは、こんなにすげーんだぞって。
締めのメッセージ
今回の記事は、勝者である安部さんを祝福したあと、少しだけ文章が続いている。
この部分は表現こそ変えたものの、記事を書き出してすぐに用意したものだ。
イメージは「to be continued」。
俺たちの麻雀は、まだまだ続くのだ。
来年のアマチュア最強位は、あなたかもしれないし、僕かもしれない。
その可能性は、誰の手にもあるのだ。
そんな個人的な思いを書かせてもらった。
以下は、僕が敗れた小島レボリューションさんと交わしたツイートである。
小島さんとは、昨年の麻雀最強戦ファイナルで初めてお会いした。
特別親しいわけではないのだけど、一人の雀士、人間としてリスペクトしているし、そういう人と麻雀最強戦というガチンコの舞台で戦えたなら、それは本当に素晴らしいことだと思う。
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