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《追悼》ロジャーバローズ

2024年6月25日、第86回日本ダービー馬 ロジャーバローズが急死した
彼は日本ダービーで単勝93.1倍の12番人気で勝利し、日本ダービー史上最高払い戻し金記録を更新した
彼は種牡馬として産駒のオーキッドロマンスがリステッド競走を制した矢先だった
そんな彼の競走成績を振り返ってみよう


ロジャーバローズ Roger Barows


父 ディープインパクト
母 リトルブック
母父 Librettist

当歳時


彼は2016年1月24日、新ひだか町 飛野牧場で誕生し、同年7月12日のセレクトセールにて猪熊広次氏によって7800万円で落札され、セール後はノーザンファーム空港牧場A1厩舎で育成期間をスタートさせた

2歳時

角居勝彦厩舎(栗東)に入厩
8月18日の新潟芝2000mの新馬戦に戸崎圭太騎手とのコンビでデビュー
レースでは道中5番手を追走し、直線では楽に抜けだして見事な新馬勝ちを収めた
2歳時は10月の紫菊賞(500万下)でアドマイヤジャスタの2着となり、2歳を終えた

3歳時

3歳初戦は福寿草特別(500万下)芝2000m
松山弘平騎手を背に見事に勝利
その後、クラシック一冠目の皐月賞へ向けてスプリングS(GII)に出走したが、ここは7着
皐月賞は断念し、ダービーを目指すべく京都新聞杯(GII)へと出走
果敢に逃げ粘り、レッドジェニアルの2着となり、賞金額でダービーへの出走権を手にした

東京優駿

2400mは初経験、前哨戦を2着、さらに賞金額によって出走権を手にしたロジャーバローズの評価は低く単勝93.1倍の12番人気、世間の注目は一冠目を制した同厩のサートゥルナーリアへと向けられていた
そんな中彼は浜中俊騎手を背にし、スタートしてからリオンリオンの2番手につけ、直線に入ってから先頭を奪った
誰しもが「東京の直線で逃げ切れるか?」そう思ったはずだ
しかし彼はその重圧を押しのけてまだまだ加速する
残り200m、後方馬群からダノンキングリーが伸びてきた
ますます近づく栄冠のゴール
叩き合いとなりゴール

彼は迫るダノンキングリーにクビ差先着
鞍上の浜中俊騎手に初のダービー制覇をプレゼントした

凱旋門賞遠征計画

日本ダービーでの素晴らしい走りから彼は凱旋門賞へと駒を進めることとなった
しかしその矢先、右前浅屈腱炎を発症
第86代ダービー馬は最高潮のままでの引退となった

最後に

ここまで彼の競走成績を振り返って来ましたが、彼が日本ダービーで見せた粘り強い競馬は多くの人を元気づけたはずだ
そんな馬となったロジャーバローズ

「本当にお疲れ様でした、感動をありがとう」

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