ROGENのものづくりへの取り組み②〜パッケージについて〜
皆さま、こんにちは。ROGENの八木です。
前回の記事では、ROGENものづくりへの取り組み①として、どのようにROGEN(ロージェン)のオールワン化粧水ができたのかをご紹介しました。
今回は同じく商品づくりには欠かせない、パッケージ制作についてどのように取り組んだかを書きたいと思います。
パッケージ制作への取り組み
化粧品を作る上で、欠かせないのが、一つは、商品の中身。そして、もう一つは、パッケージです。
そして、ROGENは、私のキャビンアテンダントとしての機内での原体験やイメージコンサルタントとしての経験を基に立ち上がったこともあり、そもそも企画の段階からペルソナ設定やお客さまの課題を解決した未来像などは、ある程度軸があったため、そのイメージとマッチするものを作りたいという想いで取り組んでまいりました。
なお、ROGENのデザインは、こちらもご縁がつながり化粧品ブランドで多くの商品のデザインを手掛けてきた、クリエイティブチーム「Stack Art」の代表であるデザイナーの樋口氏にお願いすることができました。
なお、ペルソナをお伝えするときには、文言でまとめた言語化したものと、イメージ写真として視覚化したものをお渡しすることで、意思疎通を図っていきました。
イメージを具現化するパッケージデザイン
ROGENのブランドコンセプトは、”大人の男の肌磨き”。30歳からの本物を知る男性のためのブランドです。ここで言う、本物とは、ROGENの語源である〜road to gentleman〜のgentlemanにも繋がりますが、単に外見だけが素晴らしいとかではなく、やはり内面から溢れ出る品格や誠実さ、優しさをイメージして定義しています。
それらを表すロゴデザイン、色、パッケージは一体どういうものなのか…
何度も議論を重ねました。
まず、ロゴについては、ロゴの中にもROGENの世界観を表現したいと考えていたため、何度もイメージを一致させるディスカッションを行いました。このディスのカッションはとても大切な時間であったと今でも思います。その時間があったからこそ、ROGENの世界観をロゴにも込めていただくことができました。それが、こちらのROGENのロゴ。
右上がりの長音符は、「ポジティブ」「向上心」を表現。
まっすぐ伸びる三本線はRoad to gentleman〜ジェントルマンへの道を切り拓く〜のRoad(道)を表しています。「先に突き進む強い意思」と、そこから生まれる「可能性」へ繋ぐことにより、男(ジェントルマン)レベルを上げて欲しいという願いが込められています。
そして、同時に、色についは、誠実で信頼感を表すネイビーをベースに検討。ただ、どうしても私たち中でのROGENは上質感や落ち着きをイメージしていたこともあり、清色系ではなく、濁色にこだわり、色を探しました。結果、ネイビーに安定、安全を表す緑を混ぜ、ROGEN独特の濁り味のあるブルーが完成しました。
また、パッケージデザインは、初案として12案が並びました。デザイン案についても、何度もディスカッションを行っていたこともあり、イメージに相応しいものがたくさんありましたので、逆に多くの中から一つを選ぶのが、かなり難しかったほどです。ただ、より想いが伝わりやすいもの、またお客さまにとって愛着を感じていただきやすいもの、さらにROGENらしさを考え、選んだものが現在のデザインです。デザインには大変満足していると同時に、デザイナーさんのお客さまのニーズに合わせつつ、ゼロベースから自分のオリジナリティを発揮し、最終のデザインとして想いや言葉を具現化する仕事はプロフェッショナルを感じますね。
メンズスキンケア化粧水に最適な容器とは?
デザインが出来上がると同時に、選ばなければならないのが容器です。実は、デザインには圧倒的な納得感がある反面、容器については、正直まだ完璧とは言えないと考えています。だからこそ、ここはこれからも追求していきたいところの一つです。完璧でないものを作ったのか?とツッコミがはいりそうですが、現在の最適解であると考えていると伝えておきます。
実際に容器についても、以下のように様々なサンプルを取り寄せ、検討を行いました。
ボトルにするか、ポンプ式にするか?容量は?容器のフォルムは?などなど。
ただ、おそらくこれらを考える上の大前提としてあったのが、機内に持ち込みが可能なサイズかどうか、移動時に気軽に持っていくことが出来るかどうか、ここは、もしかすると他社にはないこだわりかもしれません。
私は、元々の原体験として機内で多くのビジネスパーソンの移動を見てきたこと、また、自分自身が移動をする生活を何年もしていたこと、それにより出張や旅行時、機内でのスキンケアストレスを解消したいという想いもありました。実際にキャビンアテンダント時代には、日々忙しく働く中で、普段使っているスキンケアのボトルから旅行用のボトルに移し替えるのが面倒だったり、だからといって、サンプル用の小さいボトルだとすぐになくなってしまったり…。また、国際線と国内線とはステイの準備も多少違っているのですが、それを忘れて行った国際線のフライトで、準備した荷物の中に100mlの容量を超える化粧品があり、没収されて悲しかった経験…。
※余談話
乗務員といえ、手荷物検査は結構容赦ないものなんですよ。没収も普通にされます。国にもよるものの、海外では金属などが反応すると、制服を着ていても一般のチェックに引っかかった人と同様に、かなり厳しい再チェックを受けることもあります。別室に連れて行かれた経験のある乗務員も知っています…。
そんなこともあり、今回は、液漏れもせず、移動先にもお供をしやすいキャップ式の80mlの容器にいたしました。この点については、出張が多いビジネスマンにヒアリングをし、共感を得ることが出来ましたので、概ね男女関係なくある程度のニーズも掴んではおりました。
ただ、実際、販売後に行なっているお客さまアンケートからは、手軽で持ち運びしやすく、漏れる心配もなく使えるので、今のキャップ式が使いやすいという声が一定数ある一方、容量がわかりやすいポンプ式、片手でも使いやすいワンタッチ式等、アンケートを取っているとニーズはまちまちで、多様であるなと感じています。また、サイズ感も喜んでくださるお声が多い一方で、もっと大きいもの、小さいものなどのお声が届いている事実もあります。すべてのお客さまのニーズを満たすのは、難しいのも承知ですが、今後のものづくりにおいても、再度容器もしっかりと検討した上で、お客さまにとっての使いやすい商品をと考えています。
容器の工場で研究員の方と作業?!
ちなみに、この容器を作る上で、一番ハードルがあったのが、実は容器の色出しです。私たちは、ROGENのイメージから、容器本体と、箱をマット素材で指定したのですが、このマット容器に微妙な色を出すのがとても難しい作業でした。というのも、パントーンカラーを伝えて染め上がってきた色は、光の反射等の関係もあるのか、目視で確認した色は、思っていた色と結構差異がありました。さらに、そこから何度か修正をかけて、色パネルを出してもらったのですが、やっぱり思う色と違う、、、
濁色の微妙な色を出すには、現地の工場で目視確認をするのが一番良いということで、最終的に、容器を染める色を作っている工場まで私が出向くことで、研究員の方とROGENの色を出しましょうということになりました。
工場でも研究員の方と、部屋の中のライトの下での色、外の自然光での色の見え方を確認、今ある色をベースにどのよういに色味を変えていくか、相談の上、パネル作成をしてくださいます。1回にかかる時間は約30分。まるで絵の具でオリジナルの色を混ぜてつくるような感覚の作業を、丁寧に行なってくださいます。そして、出来上がってきても少し違うを繰り返しながら、ようやく5回目で完成に至りました。こちらは、その時のパネルです。
先方の担当者からは、まずメーカーさんがここに直接いらっしゃることは珍しいとのことで、お時間を取っていただいたことに大変感謝すると同時に、反面、直接メーカーの方と話せる機会も普段は限られているとのことで、お互いのものづくりへの想いについて意見交換出来てたことは、有意義な時間でした。
”色”一つではあるのですが、どうしてもROGENらしさを表現する上で、外せなかったからこそ、最後まで追求しました。
お部屋や洗面所に、このROGENがあることで、オシャレさや男性ならではの知的さを感じていただきたかったこと、また、女性のパートナーが中心となり選ばれている女性目線のインテリアであっても、邪魔することなく共存できるパッケージへのこだわりを込めました。
またROGENには、印象の王道をボトルでも表現したく、スーツの基本色であるネイビーとグレーをボトルでも表現しています。なので、キャップは黒に見えなくもないのですが、よく見ていただくとチャコールグレーを採用しています。
ものづくりをしたからこそ気づけた価値観
私は今回のROGENのものづくりを通し、どんなプロダクトも、作り手の想いがあること、その想いは、一つひとつ丁寧につながり最終的に完成形が出来上がることを実感しました。何より一番大きかったのは、今回ボトルの色を作るために工場に伺ったこと、また化粧水の製造工場も見学をさせていただき、現場を自分の目で確かめることが出来たことです。
実際の現場を見ると、作り手一人ひとりの真摯に取り組む姿勢が繋がっており、どんな物にも”命”があり、それを無視して過ごす事は出来ない気持ちなりました。そんな物が出来上がる過程に想いを馳せ、その瞬間、その物たちに感謝の気持ちを表すことは、まず発売元である私たちが一番取り組まなければならないと感じました。
商品を提供するときに大切なことは、まずはお客さまが機能的価値をしっかりと得られることであると考えています。同時に、物に息吹がある以上、その商品を使う体験を通して、情緒的価値をいかに提供できるかが物の価値につながることを、実際のものづくりを目の当たりにしかからこそ、目に見えない価値の繋がりの大切さにより気づくことができました。
その物を通し、その人の日常を楽しいものにしたり、気分を高めたり、一歩を踏み出す後押しをしたり…
しいては、人生を豊かにしていく、そんなROGENでありたい、この想いを大切に進んでいきます!
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