📡p2pってそもそもなんですか？

2023年9月3日 21:02

P2Pは「Peer-to-Peer」の略で、コンピュータネットワークの一種です。P2Pネットワークでは、すべてのコンピュータ（ピア）が等しく、ネットワーク上の他のすべてのコンピュータと直接通信することができます。これは、中央のサーバーを必要としない分散型のネットワークを作成します。

ARPANETは、インターネットの前駆けとなったネットワークで、1960年代末にアメリカ国防総省の高等研究計画局（ARPA）によって開発されました。ARPANETの主な目的は、遠隔地にあるコンピュータとコンピュータを接続し、情報を共有することでした。このため、ARPANET上のコンピュータは、他のコンピュータと直接通信を行っていました。これは、現代のP2Pネットワークの基本的なコンセプトと類似しています。

ARPANET以降のインターネット前までにP2P的な実証実験として有名なのは、1980年代のUsenetとBitnetです。

Usenet: 1979年に開始されたUsenetは、インターネットが普及する前の最初のメジャーなP2Pネットワークの一つです。Usenetは、ユーザーがニュースグループを作成し、記事を投稿し、他のユーザーの記事に返信することができる、分散型のディスカッションシステムでした。Usenetノード（サーバ）は、他のノードと定期的に接続し、記事を交換しました。これにより、ネットワーク全体で情報が共有されました。

Bitnet: Bitnet（Because It's Time Network）は、1981年に始まった教育機関向けのコンピュータネットワークで、メンバー機関間でEメール、ファイル転送、リモートログインなどのサービスを提供しました。Bitnetはストアアンドフォワードネットワークで、ノード間でメッセージを転送する際に、中継ノードでメッセージを一時的に保存しました。これは、現代のP2Pネットワークのメッセージ転送メカニズムと似ています。

これらのネットワークは、現代のP2Pネットワークの基本的なコンセプトを実現していたと言えますが、現代のP2Pネットワーク技術が成熟するには、インターネットの普及と、P2P技術の進化が必要でした。

RFC 5594: この文書は、2008年5月に開催されたIETFワークショップの報告です。このワークショップは、P2Pインフラストラクチャに関連するいくつかの重要な問題について議論するために開催されました。例えば、P2P技術のスケーラビリティ、トラフィック管理、セキュリティ、およびプライバシーの問題などが取り上げられました。

RFC 5851: このRFCは、インターネットキーエクスチェンジプロトコルバージョン2（IKEv2）のアイデンティティ検証に関連しています。IKEv2は、インターネットプロトコルセキュリティ（IPsec）を使用して通信を保護するためのプロトコルです。このRFCは、特定のIKEv2実装において、ピア間でアイデンティティ情報を検証するための方法を示しています。

RFC 7574: このRFCは、Peer-to-Peer Streaming Peer Protocol（PPSPP）に関連しています。PPSPPは、ピアツーピアネットワークを通じてストリーミングコンテンツを配信するためのプロトコルです。このRFCは、PPSPPのプロトコル仕様、ピアディスカバリ、およびコンテンツの配信に関連する詳細について述べています。

ネットワークの名前の由来となった最初のクライアント（Gnutellaとも呼ばれる）は[5][6]、Nullsoftのジャスティン・フランケルとトム・ペッパーによって、同社がAOLに買収された直後の2000年初頭に開発された。3月14日、このプログラムはNullsoftのサーバーからダウンロードできるようになった。この出来事はSlashdotで早々と発表され、その日のうちに数千人がプログラムをダウンロードした[7][8]。ソースコードは後にGNU一般公衆利用許諾契約書(GPL)の下で公開される予定だったが、オリジナルの開発者はこの目的を達成する機会を得られなかった[9]。
翌日、AOLは法的な懸念からプログラムの利用を停止し、Nullsoftがこのプロジェクトでこれ以上の作業を行うことを制限した。数日後、プロトコルはリバースエンジニアリングされ、互換性のあるフリーでオープンソースのクローンが出現し始めた[10]。異なるグループによる異なるクライアントのこの並行開発は、今日でもGnutella開発の手口である。

https://en.wikipedia.org/wiki/Gnutella#:~:text=Gnutella%20is%20a%20peer%2Dto,later%20networks%20adopting%20the%20model.

P2Pネットワークの構築に必要な技術要件は以下の通りです。

ノードの発見: ネットワーク上の他のピアを見つけるためのメカニズムが必要です。これは、中央のサーバーを使用したり（これはP2Pネットワークの純粋な形態ではない）、ピアが他のピアのIPアドレスを知っている場合や、ネットワークがそれらを自動的に検出する場合があります。
通信: ピア間でデータを交換するためのプロトコルが必要です。これは通常、インターネットプロトコル（IP）とトランスポートコントロールプロトコル（TCP）またはユーザー・データグラム・プロトコル（UDP）を使用します。
データの分配: データをネットワーク上のピア間で効率的に分散・共有するためのアルゴリズムが必要です。
セキュリティ: データの機密性、完全性、および利用可能性を保証するためのセキュリティメカニズムが必要です。
ロードバランシング: ネットワークの負荷を適切に分散するためのメカニズムが必要です。
エラー処理: ネットワークのエラーや障害に対処するためのメカニズムが必要です。
ルーティング: データパケットを効率的にソースから宛先まで送信するためのルーティングアルゴリズムが必要です。

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