武者小路がああみえて粘着な印象があるのは、以下の白樺派の、エピソードがある。
××には好きな言葉を入れよう、というやつだが、出版時は検閲がはいってたみたいで、前後に出たやつには文字が入ってて乃木さんの職業が入るんだが、伏せてる方が迫力があるのでこのままにしておこう。わいせつな言葉という訳では無いので気をつけよう。
白樺派のひらきなおりと構成力の無さみたいなものが遺憾無く発揮されている。
構成力のなさからもうちょい大味な万人の形式に至る白樺派は、結局散文では小林秀雄みたいな人が踏襲していったように見える。
漱石は礼節を含めてイギリスかぶれの慇懃な人のようにみえるが、構成は随分感心することろもあるので、好みの問題かもしれない。
個人的には人の魅力というか、どうしょもない演説とやらを一生キャッキャありがとうってるような白樺派は人の生き方として好感が持てる。