🛠命令型(Imperative)プログラミングと宣言型(Declarative)プログラミングの違い C言語とLISP
命令型(Imperative)プログラミングと宣言型(Declarative)プログラミングは、プログラムの記述方法における二つの異なるアプローチです。それぞれのスタイルは、プログラムがどのように動作するか、またどのように問題を解決するかという点で異なります。
命令型プログラミング
命令型プログラミングは「どのように(How)」問題を解決するかに焦点を当てたアプローチです。プログラマは具体的な手順や操作を指定し、コンピュータに実行させるステップを詳細に記述します。
プロセスの記述: プログラムは一連の手順や命令で構成され、コンピュータに具体的な操作を指示します。
コントロールフロー: ループ、条件文、順序付けられた命令などがプログラムの流れを制御します。
例: C、C++、Java、Pythonなどの多くの一般的な言語が命令型のアプローチをサポートしています。
宣言型プログラミング
宣言型プログラミングは「何を(What)」達成したいかに焦点を当てたアプローチです。プログラマは目的や目標を宣言し、その達成方法はプログラミング言語やシステムに委ねられます。
結果の指定: プログラムは望む結果や出力を指定し、その達成方法は言語の実装によって決定されます。
高水準の抽象化: 具体的な実装の詳細から抽象化され、より宣言的な表現が用いられます。
例: SQL(データベースクエリ)、HTML(ウェブページの構造)、関数型言語(Haskell、LISP)などが宣言型のアプローチを取ります。
比較
命令型は、アルゴリズムの具体的な実装やステップバイステップのプロセスに焦点を当てます。
宣言型は、目的や結果に焦点を当て、そのプロセスの実装は言語の解釈に依存します。
選択基準
問題の種類: 宣言型はルール、パターン、関係を定義するのに適しています。一方、命令型はより具体的なアルゴリズムや処理の制御が必要な場合に適しています。
読みやすさと保守性: 宣言型はしばしばより読みやすく、保守が容易ですが、複雑な制御フローが必要な場合は命令型が適していることがあります。
パフォーマンス: 命令型は低レベルの制御が可能であり、最適化が求められる場合に有利なことがあります。