📡ODBCとDBLINKの違い

  1. 定義と目的:

    • ODBC: ODBCは、アプリケーションとデータベースシステムとの間の標準的なAPI (Application Programming Interface) です。異なるデータベースシステムに対して一貫した方法でアクセスするためのものです。

    • DBLINK: DBLINKは、特定のデータベースシステム内で、別のデータベースやデータベースインスタンスにリンクを作成するメカニズムです。主にOracleなどのRDBMSで使用される概念で、リモートのテーブルやデータにアクセスするためのものです。

  2. 使用方法:

    • ODBC: ODBCドライバを使用して、さまざまなデータベース製品に接続できます。アプリケーションはこのドライバを通じてデータベースと通信します。

    • DBLINK: SQLクエリ内でDBLINKを使用してリモートのテーブルやデータにアクセスします。例えば、Oracleデータベースの場合、リモートのテーブルを参照するクエリを実行する際にDBLINKを使用します。

  3. 汎用性:

    • ODBC: ODBCは、多くのRDBMSや非RDBMSデータベース製品と互換性があります。異なるデータベース製品間の標準的なインターフェースとして設計されています。

    • DBLINK: 一般的に、特定のデータベース製品の特有の機能です。例えば、OracleのDBLINKは、他のOracleデータベースやOracleと互換性のあるデータベースに接続するためのものです。

  4. セキュリティ:

    • ODBC: ODBC接続設定には、データベースへの接続情報(例:ユーザー名、パスワード、サーバー名など)が含まれます。

    • DBLINK: DBLINKを使用すると、リモートデータベースの資格情報がローカルデータベースに保存される可能性があり、これがセキュリティのリスクとなる場合があります。

Open Database Connectivity (ODBC)は、異なるデータストレージ形式やプログラミングインターフェースから情報にアクセスするための標準APIです。ODBCのサポートはマイクロソフト社に限ったことではなく、今やほぼすべてのDBMSベンダーと主要な独立系ソフトウェアベンダーがサポートする業界標準となっている。
ODBCのアーキテクトであるカイル・ガイガーが執筆した『Inside ODBC』は、その設計、アーキテクチャ、歴史の一部を説明することで、このテクノロジーに関する混乱を払拭している。また、ODBCの次のリリースであるバージョン3.0に関する重要な考慮事項についても触れている。まさに、次世代クライアント/サーバー・コンピューティングの重要な要素であるODBCのインサイド・ストーリーである。
企業の情報システムグループの技術管理者、ODBC対応ドライバやアプリケーションの開発者、メインフレームから分散型クライアント/サーバー・コンピューティングへのダウンサイジング・プロセスに携わっている人々、そしてODBCの名前は聞いたことがあるがよく理解していないデータベース・ユーザーにとって、本書は必読の書である。

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