📄BSDライセンスは商用利用可能、ソースコードの公開義務もなし。ただし、著作権表示と免責条項、およびこのライセンス自体は再配布時には必ず全文いれてね。あと、自分の製品を使って広告するときには私たちの名前を使わないでね

2023年11月25日 11:21

BSDライセンスは、オープンソースのソフトウェアライセンスの一つで、Berkeley Software Distribution（カリフォルニア大学バークレー校が開発したUnixオペレーティングシステムのバージョン）に由来します。BSDライセンスは、ソフトウェアの再配布や改変に関して非常に緩やかな制限を設けており、商用利用も含めて幅広い使用が可能です。
BSDライセンスの主な特徴は以下の通りです：

再配布の自由:
- ライセンスされたソースコードやバイナリ形式のソフトウェアを、修正の有無に関わらず再配布することができます。
ソースコードの開示の不要:
- ソースコードを公開する必要はありません。ただし、ソースコードを変更し再配布する場合も、元のライセンス表示を保持する必要があります。
商用利用の可能性:
- BSDライセンスの下でライセンスされたソフトウェアは、商用製品やプロプライエタリソフトウェアの一部として使用することができます。
免責事項:
- ライセンスには通常、ソフトウェアが「現状有姿」で提供される旨の免責事項が含まれており、ライセンス提供者はソフトウェアに関して一切の保証を行いません。
広範な互換性:
- BSDライセンスは他の多くのオープンソースライセンスと互換性があります。

BSDライセンスにはいくつかのバリエーションが存在し、最も一般的なものは「オリジナルBSDライセンス」、「修正BSDライセンス（3条項BSDライセンス）」、「簡略化BSDライセンス（2条項BSDライセンス）」です。これらの違いはライセンス条項の数によるもので、オリジナル版には「広告条項」が含まれていましたが、後のバージョンではこの条項が削除されています。

Previous license

Copyright (c) <年> <著作権者>. 無断複写・転載を禁じます。
ソース形式およびバイナリ形式での再配布および使用は、上記の著作権表示とこの段落がそのような形式のすべてに複製され、そのような配布および使用に関連する文書、広告資料、およびその他の資料が、このソフトウェアが <著作権者> によって開発されたものであることを認めることを条件に許可されます。事前に書面による特別な許可を得ることなく、<著作権者>の名前を本ソフトウェアに由来する製品の推奨や宣伝に使用することはできません。本ソフトウェアは「現状のまま」提供され、商品性および特定目的への適合性の黙示的保証を含むがこれに限定されない、いかなる明示的または黙示的な保証もありません。

4条項BSDライセンスが採用される以前のBSDのいくつかのリリースでは、明らかに4条項BSDライセンスの祖先であるライセンスが使われていました。これらのリリースには、4.3BSD-Tahoe (1988)の一部、およそ1000ファイル[2]とNet/1 (1989)が含まれます。大部分は4節ライセンスに置き換えられていますが、このライセンスは4.3BSD-Reno、Net/2、そして4.4BSD-Alphaに見られます。

4-clause license (original "BSD License")

Copyright (c) <年>, <著作権者> All rights reserved.
ソースコードおよびバイナリ形式の再配布および使用は、改変の有無にかかわらず、以下の条件を満たす場合に限り許可されます：
1.ソースコードの再配布は、上記の著作権表示、この条件リスト、および以下の免責事項を保持しなければなりません。
2.バイナリ形式で再配布する場合は、上記の著作権表示、本条件一覧、および以下の免責事項を、配布物とともに提供される文書および/またはその他の資料の中に再現しなければなりません。
3.本ソフトウェアの機能または使用方法について言及したすべての広告資料には、以下の謝辞を表示しなければなりません：本製品は＜著作権者＞によって開発されたソフトウェアを含んでいます。
4.この製品には、<著作権者>によって開発されたソフトウェアが含まれています。<著作権者>の名前およびその貢献者の名前は、事前に書面による特別な許可を得ることなく、このソフトウェアから派生した製品を推奨または宣伝するために使用することはできません。
本ソフトウェアは<著作権者>により現状のまま提供され、商品性および特定目的への適合性の黙示的保証を含むがこれに限定されない、明示的または黙示的な保証は否認されます。いかなる場合においても、＜著作権所有者＞は、本ソフトウェアの使用から発生する直接的、間接的、偶発的、特別、懲罰的、または結果的な損害（代替品またはサービスの調達、使用、データ、または利益の損失、または事業の中断を含むが、これらに限定されない）について、たとえそのような損害の可能性を知らされていたとしても、契約、厳格責任、または不法行為（過失またはその他を含む）のいずれに起因するものであっても、いかなる責任理論においても責任を負いません。

オリジナルのBSDライセンスには、「宣伝条項」として知られる、後のライセンスには見られない条項が含まれていました。この条項は、BSDでライセンスされた作品から派生したすべての作品の作者に対し、すべての広告物に原典の謝辞を含めることを要求するもので、最終的には物議をかもすことになりました。これは、オリジナルのライセンス文の条項番号3でした。

3-clause license ("BSD License 2.0", "Revised BSD License", "New BSD License", or "Modified BSD License")

著作権 <年> <著作権者
ソースコードおよびバイナリ形式の再配布および使用は、改変の有無にかかわらず、以下の条件を満たす場合に限り許可されます：
1.ソースコードの再配布は、上記の著作権表示、この条件一覧、および以下の免責事項を保持しなければなりません。
2.バイナリ形式での再配布は、上記の著作権表示、この条件一覧、および以下の免責事項を、配布物とともに提供される文書および/またはその他の資料の中に再現しなければなりません。
3.著作権者の名前およびその貢献者の名前は、書面による事前の特別な許可なしに、本ソフトウェアから派生した製品を推奨または宣伝するために使用することはできません。
本ソフトウェアは、著作権者および貢献者によって「現状のまま」提供され、商品性および特定目的への適合性の黙示保証を含むがこれに限定されない、明示または黙示の保証は一切否認される。いかなる場合においても、著作権所有者または貢献者は、本ソフトウェアの使用から何らかの形で生じる直接的、間接的、偶発的、特別、懲罰的、または結果的損害（代替品またはサービスの調達、使用、データ、または利益の損失、または事業の中断を含むが、これらに限定されない）について、たとえそのような損害の可能性を知らされていたとしても、契約、厳格責任、または不法行為（過失またはその他を含む）のいずれに起因するものであれ、いかなる責任理論に基づくものであれ、一切責任を負いません。

この宣伝条項は、1999年7月22日、カリフォルニア大学バークレー校の技術ライセンスオフィスのディレクター、ウィリアム・ホスキンスによって、公式BSDライセンスのライセンステキストから削除されました[6][9][10]。他のBSDディストリビューションはこの条項を削除しましたが、他のソースからのBSD由来のコードや、派生ライセンスを使った無関係なコードには、多くの似たような条項が残っています。

オリジナルのライセンスは "BSD-old "と呼ばれることもありますが、結果として生まれた3条項のバージョンは "BSD-new "と呼ばれることもあります。他の名前には、新しいBSD、"改訂BSD"、"BSD-3"、あるいは "3節BSD "があります。このバージョンは、OSIによってオープンソースライセンスとして "The BSD License "として審査されています[5]。フリーソフトウェア財団は、このライセンスを "Modified BSD License "と呼び、GNU GPLと両立すると述べています。FSFは、オリジナルのBSDライセンスとの混同を避けるために、このライセンスを名前で呼ぶときには(すなわち、単に「BSDライセンス」や「BSD-style」と呼ばないように)具体的にすることをユーザに推奨しています[8]。

このバージョンは、著作権表示とライセンスの保証の否認が維持されている限り、どのような目的であれ、無制限の再配布を認めています。このライセンスはまた、特定の許可なしに、派生作品の推薦のために貢献者の名前を使うことを制限する条項も含んでいます。

2-clause license ("Simplified BSD License" or "FreeBSD License")

著作権 (c) <年>, <著作権者>.
ソースコードおよびバイナリ形式の再配布および使用は、改変の有無にかかわらず、以下の条件を満たす場合に限り許可されます：
ソースコードの再配布は、上記の著作権表示、この条件リスト、および以下の免責事項を保持しなければなりません。
バイナリ形式での再配布は、上記の著作権表示、本条件一覧、および以下の免責事項を、配布物とともに提供される文書および/またはその他の資料に再現しなければなりません。
本ソフトウェアは、著作権所有者および貢献者によって「現状のまま」提供され、商品性および特定目的への適合性の黙示的保証を含むがこれに限定されない、いかなる明示的または黙示的な保証も否認される。いかなる場合においても、著作権所有者または貢献者は、本ソフトウェアの使用から何らかの形で生じる直接的、間接的、偶発的、特別、懲罰的、または結果的損害（代替品またはサービスの調達、使用、データ、または利益の損失、または事業の中断を含むが、これらに限定されない）について、たとえそのような損害の可能性を知らされていたとしても、契約、厳格責任、または不法行為（過失またはその他を含む）のいずれに起因するものであれ、いかなる責任理論に基づくものであれ、責任を負わないものとします。

さらに簡略化されたバージョンが使用されるようになり、主に FreeBSD での使用で知られている[12]。新BSD (3条項) ライセンスとの主な違いは、非推奨条項が省かれていることです。また、FreeBSD 版のライセンスには、ソフトウェアに表現された見解や意見に関する免責条項が追加されています[14]が、これは他のプロジェクトではあまり含まれていません。

フリーソフトウェアファウンデーションは、このライセンスを FreeBSD ライセンスと呼び、GNU GPL と両立すると述べています。加えて、FSFは、オリジナルのBSDライセンスとの混同を避けるために、改変/新BSDライセンスと同じように、(すなわち、単に「BSDライセンス」や「BSD-style」と呼ばないように)ライセンス名で言及するときは具体的にすることをユーザに推奨しています。

0-clause license ("BSD Zero Clause License")

著作権 (C) [年] by [著作権者] <[email]>.
本ソフトウェアの使用、複製、変更、および／または頒布は、有償無償を問わず、いかなる目的においても許可されます。
本ソフトウェアは「現状有姿」で提供され、作者は本ソフトウェアに関して、商品性および適合性の黙示保証を含むすべての保証を否認します。本ソフトウェアは「現状有姿」で提供され、本ソフトウェアに関するすべての保証（商品性および適合性に関する黙示の保証を含む）を著者は一切行いません。いかなる場合においても、著者は本ソフトウェアの使用または性能に起因または関連して生じた特別損害、直接的損害、間接的損害、派生的損害、または使用、データ、または利益の損失から生じたいかなる損害についても、契約、過失、またはその他の不法行為にかかわらず一切の責任を負いません[20]。

BSD 0-条項ライセンスは、2-条項ライセンスよりもさらに進んでおり、著作権表示、ライセンステキスト、あるいは免責条項をソースやバイナリのいずれの形でも含むという要件を削除しています。このようにすることで、MIT無属性ライセンスと同じように、パブリックドメインと同等のライセンス[18]が形成される[要出典]。0BSD"、"ゼロ条項BSD"、あるいは "Free Public License 1.0.0"[19][20]として知られている。

SPDXライセンスリストには、追加のBSDライセンスのバリエーションが含まれています。例としては、以下があります[1]。

BSD-1-条項、ソースコード保持条項のみのライセンスで、1990年代にBerkeley Software Designによって使われ[22][23]、後にBoost Software Licenseによって使われました。
BSD-2-Clause-Patent、BSD-2-Clauseの変形で、特許を認めるもの。
BSD-3-Clause-No-Nuclear-Warranty、BSD-3-Clauseの変形で、あるソフトウェアが原子力施設での利用のためにライセンスされていないことを追加したものです。

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