🎡6点透視法
6点透視法は、立体物を正確に描写するための技法の1つで、6つの消失点を用いて、視点から見た物体の立体感を表現する方法です。
通常、3点透視法では、3つの消失点を使用して立体物を描画します。しかし、6点透視法では、さらに3つの消失点を追加し、より正確な描写が可能になります。
6点透視図法は、通常の描画やイラストレーションでの使用は稀ですが、特定の芸術的な表現や科学的な視覚化などで使用されることがあります。立体的な空間を完全に描写する必要がある場合や、空間の特定の側面を強調したい場合などに適用されることがあります。
6点透視図法を完全に実現するには、6つの異なるカメラの視点を作成し、それらの視点からのレンダリング結果を組み合わせる必要があります。これは、通常、キューブマップの作成や環境マッピング技術と似たアプローチを使用して行われます。
以下は、OpenGLを使用して6点透視図法の基本的なアプローチを示す簡略化されたコードの一部です:
// カメラの位置
glm::vec3 cameraPos = glm::vec3(0.0f, 0.0f, 0.0f);
// 6つの方向の定義
glm::vec3 directions[6] = {
glm::vec3( 1.0f, 0.0f, 0.0f), // 右
glm::vec3(-1.0f, 0.0f, 0.0f), // 左
glm::vec3( 0.0f, 1.0f, 0.0f), // 上
glm::vec3( 0.0f, -1.0f, 0.0f), // 下
glm::vec3( 0.0f, 0.0f, 1.0f), // 前
glm::vec3( 0.0f, 0.0f, -1.0f) // 後
};
// 各方向に対するアップベクトルの定義
glm::vec3 upVectors[6] = {
glm::vec3(0.0f, -1.0f, 0.0f),
glm::vec3(0.0f, -1.0f, 0.0f),
glm::vec3(0.0f, 0.0f, 1.0f),
glm::vec3(0.0f, 0.0f, -1.0f),
glm::vec3(0.0f, -1.0f, 0.0f),
glm::vec3(0.0f, -1.0f, 0.0f)
};
for (int i = 0; i < 6; i++) {
glm::mat4 view = glm::lookAt(cameraPos, cameraPos + directions[i], upVectors[i]);
glm::mat4 projection = glm::perspective(glm::radians(90.0f), aspectRatio, near, far);
// ここでレンダリングを行う...
}
このサンプルでは、GLMライブラリを使用しています。このライブラリは、OpenGLのための数学的な操作を提供するC++ライブラリです。
注意: 上記のコードは、6点透視図法の基本的なアイディアを示すためのもので、完全な実装や最適化が含まれていません。実際のアプリケーションで使用する場合は、適切なバッファ、シェーダ、その他の設定を追加する必要があります。
オルソグラフィック(Orthographic)は、投影の一種で、物体を平行な投影線を使用して平面に投影する方法を指します。オルソグラフィック投影では、視線がカメラの前方すべてに対して平行であると見なされます。この結果、投影された画像は透視効果を持たず、物体はその距離に関係なく実際のサイズで表示されます。
オルソグラフィック投影の特徴:
物体は遠近感なく描かれる。
物体はどの距離から見ても同じサイズに表示される。
平行線は投影された画像でも平行であり続ける。
この特性は、建築図面やエンジニアリング図面のように、寸法や形状を正確に表現する必要がある場面で特に有用です。しかし、通常の写真や映像には通常使用されません(なぜなら、私たちの目は物体をパースペクティブ(透視投影)で見ているため)。
3Dモデリングソフトウェアやグラフィックソフトウェアの中には、オルソグラフィックモードをサポートしているものもあり、これを使用することで、3Dモデルの正確な形状や寸法を確認することができます。