memento森 10th anniversary one-man LIVE に寄せて 6

一個前の音源聴いていただけたでしょうか。あの日あの場所にいた人には鮮烈にあの記憶が。あの日を知らない人には宮地さんの人柄とバンドへの思いが素直に吐露された貴重なフリースタイルだったのではないかと思います。

ギターのやつがサビ歌ってるんですが、下手すぎで思わずツッコミはいってます。そのあとから私が歌ってます。お茶目。

さあ、だんだんと話をまとめていきたい。収束させていこう。

すこし自分の話をします。本来この場でするべきことでもないので、スルーして第七弾を待っていただくのも手です。余り気持ちのいい話ではない。昼下がりに読むべきものでもない。なら書くな。その通り。でも避けては通れない。

私は今現在元気です。

2017年の6月あたりだと記憶している。正直あまり記憶にない。色んなことが起きて、色んなキャパオーバーの発生。友人達の勧めもあり心療内科を受診することになりました。

結論 中度~重度のうつ状態、自律神経失調症、突発的自殺の危険性

を指摘されました。まぁあまり驚きもなかったです。

こんなこともあって、普通の生活が困難になりました。どんなに仲のいい人であれなんであれ、LINE送っただけですぐに迷惑かけてしまった。終わった。やってしまった。と1日落ち込んだり。壁を見つめて6時間が経過したり。自分の中には起きなかった謎の感情の起伏と自分をコントロールできなくり顔面麻痺やらいろいろと発症し、バンドの解散に繋がることになります。本当に色々な方に迷惑をかけてしまったし、今なおかけている。すみません。

その際に宮地さんにも歌うアホウドリ解散のご報告させていただいのですが、その時宮地さんに言われたのは2つだけです。

『もったいない』それだけ。

あと『なんにせよお前の選択は間違ってないと思うから肯定する。それくらいしかしてやれん』。

感情のコントロールが効かない私は泣くでもなく、ありがとうございますと一言伝えました。

会う前から絶対に聞かれると思ってたことがある。なぜそんな状態になったのか。

あの時聞かないでいてくれて本当にありがとうございました。

その宮地さんのでかさと優しさのおかげでいまやっとまたスタート地点に立てそうな自分がいる。

なぜなってしまったのか理由を探すことがなによりも辛く、自分でも理解が及ばずにいた私を汲み取ってくれて本当にありがとうございました。

そのあとベロベロで一人で帰れなくなった宮地さんを抱えて渋谷のスクランブル交差点を渡ってた。なんていい人なんだ。むにゃむにゃと半分寝ている。なんてかわいい奴だ。そんな宮地さんは口を開く。終電前の渋谷は人でごった返している。

『お前ら全員殺すぞ』

え????宮地さん。なんて????

『だから、殺すねんこいつら』

心の中で唱えた。お久しぶりです宮地(悪魔ver.)

一瞬でも心を許した私が悪い。善人やと思い込んだ私の負けだ。

この悪魔がこの街を蹂躙する前にベッドに叩き込まなければ。その一心で家まで送り届け。さよならを告げる。

一人での帰り道きれいさっぱり『宮地さん本当にありがとう』という気持ちが夜空に消えていったのは言うまでもない。

続く


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