倫理観の欠如 日記#190
今日の放課後、自分は恐い場面に遭遇した。
冬休み明けの初めての学校、多分生活リズムが狂っていたのだろう。
同級生の女子が下校の時に倒れてしまった。
幸い、学校を出てすぐの所だったので周りの生徒が学校に行き、先生を呼ぶことが出来た。
その場面を多くの生徒が目撃したことだろう。
その女子はしばらくしてから意識は戻ったが、念のため、救急車で搬送された。
自分や一緒に帰っていた友達もその場面ををみていた。
そこで一人の友達がこういった。
「そのまま◯んだらよかったのに。」
鳥肌が立った。
ほんとに人が倒れている所を見た後になぜその言葉が出るのか。
多分、その友達にとってその女子の事は嫌いだったのだろう。
でも、だとしても、その言葉だけは違う。
そして何よりも恐い事が、それを言った時に冗談めいた感じなら幾分かマシだろう。それだったらまだちゃんと言えばわかってくれるかもしれないから。
だけど、それを言った時の表情は真面目その物。
まるで本当にそう思っているように。
なんというか、倫理観が合わないどころの話じゃない。
自分はそいつに何か言ってやろうと思ったけど、言葉が出なかった。
だって倫理観って理論じゃなく、「人として」という考え方だから何を言っても根本的な考え方が違うから伝わらないだろうと思って、言えなかった。
なんだか今も胸のつっかえが取れない感じの出来事でした。
人って恐いね。