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#わたしとマリノス Part2/2 〜そしてレビュワーに〜


どうも。ロッドです。

#わたしとマリノス 第二弾!

今回は、今季から始めた新たな試みである戦術レビューについて書いていきたいと思います。初めに、本稿をもって皆さんに伝えたいメッセージを述べておきます。

「みんなも書きなよ!!」

です!笑

以下、このチャレンジを始めた経緯やそれによって得たものについて書いていきますが、本稿を読んでくださった皆さんに、自分も書いてみよう、と思っていただくことが最大の目的であり、僕が訴えかけたいことです。

それを念頭に置いて読んでいただき、本稿をきっかけとして多くの人々がレビューやプレビュー、またはその他様々な記事を書くようになったらこんなに嬉しいことはありません。アウトプットの楽しさやそれによって得られるものを感じていただければ幸いです。

それでは始めます。


【経緯】


そもそもなぜ戦術レビューを書こうと思ったかですが、話は約1年前に遡ります。

当時、Twitter上で同じレビュワーとして皆さんお馴染みのお市さん(@iMaggoTs_09)やOJさん(@odajun2)らとマリノスの戦術についてよく激論を交わしていました。非常に優れた”見る目”をお持ちの方々との議論は、僕にとって非常に勉強になる貴重な機会でした。しかし、お二人と比較した時に自分自身の未熟さを痛感し、まずは自分の考えを整理しておく必要性に駆られました。

自分の考えを整理すること、そのためのアウトプット、これこそが僕がレビューを書く最大の理由です。

なので、すべては自分のために書いています。ブログという形式を採用しているのは、単純に140字という制限のあるツイートでは文字数が足りないからです。自分が書きたいことを書きたいだけ書ける、図も使うことができる、というのがブログの良さ。以上のような経緯で、レビューを書くチャレンジを始めました。



【得たもの】


チャレンジを始めてから得たものは、とてつもなく大きなものでした。


それは、レビュワー同志の方々との出会いです。akiraさん(@akiras_21)が企画してくださった”REVIEWERS HOUSE”を端緒に、Twitter上だけでなく、有識者の方々と実際にお会いしてマリノスについての濃ゆい話をする機会が増えました。高次元な戦術論から一般的なマリサポとしてのお話まで。(「あのチャントが好き」や「昔のマリノスの話」といった普通のマリサポトークが8割ですが…笑)
たったの2割しか戦術論を話さないですが、その2割で得られるものはとてつもなく大きいです。今季のトピックで言えば、マテウスと渓太のどちらをスタメンで使うべきか、について意見交換をしたり、次の試合の対戦相手の分析や展望を実際に戦術ボードを用いて共有することで、試合を見るポイントを整理したりしていました。

自分が好きなものについて、好きなだけ語れる人たちと、好きなだけ語り合える環境に巡り合うことができたのです。

この環境こそが、僕がレビューを書くことで得た最大の財産だと思っています。



【ロッド流レビューの書き方】


とはいっても何を書きゃいいんだって話になると思うので、僕の書き方、レビューに対する考え方を簡単に紹介しておきたいと思います。

ポイントは大きく分けて3つ。


〜①何を取り上げるかは自由〜

サッカーの試合は90分あります。当然ながら、そこで起きる全ての事象を網羅的に書くことは不可能です。よって、ポイントとなる箇所をかいつまんで取り上げる必要があります。

そこでどのシーンを取り上げるかは自由です。

たしか10月のアウェイ磐田戦だったでしょうか、とあるゴールシーンに特化し、それを詳細に解説するレビューを書かれた方がいらっしゃいましたよね。単一のシーンを非常に詳しく分析された記事は、読んでいてすごく勉強になりました。

個別具体的なシーンに特化するものであれば、フルタイムで試合を見返すのが億劫な方であっても、YouTubeでハイライトを見るだけで立派なレビューを書くことができます。


ちなみに僕は、試合の全体像を掴むようにしています。その試合に臨むにあたって、両チームが何を準備していて、何を狙っているのか。また、試合の勝敗を分けたポイントはどこにあるのか。
これらに対して、出来るだけシンプルな答えで説明がつくものを取り上げて書くようにしています。

この点、マリノスの試合はポイントが掴みやすいです。なぜなら、大前提としてほとんどマリノスがボールを保持するので、それに対する相手チームの対応を分析すれば試合の全体像が見えてきます。



〜②あくまで数ある解釈の一つにすぎない〜


レビューとは、断じて"模範解答"なんかではありません。そんなに大それたものではないです。
なぜなら、同じ試合、同じ事象を見ても、人によって解釈は全然変わってくるからです。"模範解答"は、その時実際にプレーした選手の中にしかありません。


一つ事例を挙げてみましょう。


鳥栖戦で渓太が決めた1点目のシーンです。このシーン、ティーラトンがクロスをあげると同時にエリキがニアに走って鳥栖のDFを釣る動きをしていますね。結果的に渓太が走り込むスペースを空けた形になりました。

このシーン、エリキは渓太が走り込むスペースを空けることを狙って動いたのでしょうか?
それとも、自分でニアに動いてボールを引き出そうとした結果、偶然にもDFを釣ることに成功したのでしょうか?


僕はエリキの動きやジェスチャーを見ていて、これは"偶然の産物"だなと思いました。笑
しかし、「これは囮になるためにニアに動いたのだ」と解釈する人もいるでしょう。

このように、人によって解釈はまちまちなのです。でも、それで良いんだと思います。

選手、あるいは監督は何を考え、何を狙ってプレーしているのか。それを憶測から考えて書く過程で、自分の考えが整理されます。


また、自チームの弱点を相手チームに晒すことになってしまう、なんてことにもならないのでご安心ください。弊クラブ分析担当の杉崎さんが、ただの趣味で書いているブロガーに負けるはずがないですから!笑

皆さんも試合が終わればTwitterでつぶやきますよね?レビューとはそれの延長線上にあるものと考えてもらえればよろしいかと思います。


〜③主観を入れること〜


これは、個人的なこだわりです。起きた事象をそのまま書き連ねても面白くないので、それに対して自分がどう考えるか、は必ず盛り込むようにしています。

特にマリサポ界隈は、多くのレビュワーが揃っており、取り上げるシーンが被ることが多いので、その事象で何が起こったのかを解説するだけではなく、その事象が意味するものや狙いを考えて書いています。


自分の主観を盛り込んでおくと、後で読み返してみたときにすごく面白いです。数ヶ月前の自分と会話をしているような感覚になります。同時に自分のサッカーを観る目が成長していることを実感できます。

「半年前には気づけていなかったことに気づけている。」

そこで優越感に浸ることがしばしばあります。笑


〜④おまけ〜

もう一つ個人的なこだわりです。

僕が使っているnoteというアプリは、記事のトップ画像、サムネイルを入れることができます。ここになんの画像を当てはめるか、を考えるのが密かな楽しみでして。

実際、noteを使われているレビュワー陣(akiraさんやOJさんなど…)は結構こだわっている部分だと思います。笑

僕の場合は、レビュー記事の内容を示唆するものだったり、その時の感情や思い入れをここにぶつけていたりします。ぜひ、サムネイルにも注目していただいて、僕の心の荒れ具合を読み取っていただければ幸いです。

(優勝が近づくにつれて、エモーショナルな写真が多くなっています…笑)


【文献の紹介】


レビューを書くうえで、いくつか文献を手にとっておりますので、紹介しておきます。いずれも名著です。

・ペップ・グアルディオラ キミにすべてを語ろう(マルティ・ペラルナウ)
⇒マリノスを語る上で外せない”偽SB”誕生秘話、同じ源流であるペップ・グアルディオラの思考に触れることができる。


・アナリシス・アイ(らいかーると)
⇒「時間」と「スペース」の重要性、ゲーム分析のいろはを学ぶことができる。


・ポジショナルプレーのすべて
⇒ポジショナルプレーの根幹から枝葉に至るまでが学べる。”偽SB”や”アンカー落ち”など、マリノスの試合中に見られる現象の仕組み、効果、狙いが解説されている。



【さいごに】


伝えたいメッセージは、冒頭にも記した通りです。この記事を読んでくださった皆さんもぜひ何か書いてみてください。

また、自分が見た試合について、他の人がどのように解釈したかを読むのは、想像以上に楽しいものだと、他のレビュワーの記事を日々読んでいて感じます。すごく興味深いです。勉強になります。需要はめちゃくちゃあります。

アウトプットは、自分を成長させてくれるツールだと思っています。


また、このクラブにまつわるストーリーは戦術だけではありません。先日、マリノスのマーケティングについて書かれたnoteを拝読しましたが、非常に興味深い内容で、勉強になりました。(※下記リンク参照)

こういうの、もっと読みたいです。笑

アウトプットの第一歩として、皆さんも #わたしとマリノス のハッシュタグを用いてどんどんマリノス愛を語っていただければと思います。


Part1から引き続きお読みいただいてありがとうございました!



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