犬のヘルニアの原因と対策とは!?

ヘルニアはヒトだけではなくもちろん犬も猫もなる可能性があります。
特に老化に伴うことでの影響を受けやすく、老犬老猫は注意する必要があります。
今回は「犬のヘルニアの原因と対策とは!?」について書きました。

【もくじ】

・ヘルニアとは?
・ヘルニアの種類
・対策
・まとめ

ではひとつずつ見ていきましょう!

【ヘルニアとは?】
ヘルニアとは体内にある器官が本来あるべき場所からはみ出し、飛び出した状態のことをいいます。
この器官のズレが起こった部位によって「〇〇ヘルニア」という名前になります。

【ヘルニアの種類】
・椎間板ヘルニア
最もなりやすいヘルニアです。背骨間にある椎間板が変形して神経(脊髄)を圧迫することで起こる病気です。
症状は圧迫される神経の場所や状態によって異なります。
犬の場合は胸腰部に起こりやすいといわれています。
痛みからはじまり痺れが起こり、酷くなれば歩行困難や排泄がうまくできないなどが起こります。
・会陰(えいん)ヘルニア
これは会陰部(肛門周囲)の筋肉が薄くなり、腹腔内(膀胱、腸、脂肪)の臓器が肛門横のスペースに飛び出してしまう病気です。
・横隔膜ヘルニア
胸腔と腹腔の間にある横隔膜の一部が裂けて、お腹の臓器が腹腔側に飛び出してしまう病気です。
生まれつきの先天性と事故などの後天性でなります。
・臍(さい)ヘルニア
いわゆるへそのヘルニアです。
へその下の部分にある腹壁が閉じ切らず、腹腔内の脂肪や腸などの一部が腹圧で飛び出て起こる病気です。
ほとんどが先天性のもので、遺伝性の病気と考えられています。
・鼠経ヘルニア
足の付け根(鼠経部)から腹腔内の脂肪や臓器が飛び出る病気です。
先天性と事故などによる後天性があります。

【対策とは?】
先天性の場合は手術の可能性が高いですが、加齢と共に起こるのであればある程度筋肉が必要ですので、仔犬の時から適度な運動とバランスの摂れた食事に気をつけましょう。
また、部屋の環境も滑りにくい床に変えるなどで対策することも必要です。
他にもおやつのあげすぎで太りすぎないように気をつけたり、二本足で立つなど無理な姿勢もNGです。

【まとめ】
ヘルニアとは体内にある器官が本来あるべき場所からはみ出し、飛び出した状態のこと。
器官のズレが起こった部位によって名前が変わる。
椎間板、会陰、横隔膜、臍、鼠経ヘルニアなどがある。
先天性でもなるが、加齢によってもなりやすくなる。
ただし、ある程度予防もできる。

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