犬・猫に汗腺はない!?

私たち人間は運動したり熱いと汗をかいたりして、場合によっては着替えなければならないほどダラダラと汗が出ることもありますよね。
では犬や猫がそのような姿を見たことないのはなぜでしょうか?
人間のようにダラダラと汗をかかれたら毎日シャンプー・ブローをしなければいけないので大変ですね。(笑)
今回は「犬・猫に汗腺はない!?」について書きました。

先に答えをいうと犬・猫にも汗腺はあります!
一昔前までは足の裏や鼻先などの一部のみにしか汗腺はないと言われていました。
全くの間違いではないですが、これからお話しする「2つの汗腺」が今回のお話のキーワードになります。

そもそも人間や犬、猫などの動物には「アポクリン腺」「エクリン腺」という2種類の汗腺があります。
アポクリン腺は人間では顔のTゾーンや脇、股にあり、ニオイやフェロモンに関与している汗腺です。
犬や猫の場合は身体全体にアポクリン汗腺があります。
一昔前まではこのアポクリン腺が無いものとして考えられていました。

このアポクリン腺は皮脂腺と繋がっています。
一般的に犬の体臭はここから出る汗と皮脂が酸化し、雑菌が繁殖したことで発生します。
さらに梅雨や夏といった湿度や温度が高くなる時期は、微生物の活動が激しくなるため、より臭いが強くなる傾向にあります。
だから定期的にシャンプーやブラッシングをして皮膚と被毛を清潔に保つ必要があります。

次にエクリン腺は人間は体温調節のためにかく汗で全身にあります。
犬、猫は肉球や鼻などの一部にエクリン腺があります。
犬はエクリン腺が少なく、体温調節する場合は基本的にハァハァという(パンティング)という呼吸をして体温調節しています。
また、猫は身体を舐めることで水分が蒸発するときにおこる「気化熱」というものを利用して体温を調節します。
ですので基本猫はパンティングをしません。
たまにしている子もいますがかなり体温上昇しているか、何かしらの危険信号を出している可能性もあるので、かかりつけの動物病院で診てもらってください!

【熱中症対策】
夏は気温も上がり、家の中でも熱中症になることも多いです。
もし愛犬愛猫の体温がいつもより高いかな?と感じたら首(喉側)、脇の下(前足の付け根の内側)、そけい部(後ろ足の付け根の内側)を冷やしてあげることで体温を下げることができます。
首、脇、内股を冷やす理由は動脈、静脈がある場所、熱がこもりやすい場所を冷やすことで体内を流れる血液の温度も下がり体温を下げてくれます。

冷やすときに使用するものは保冷剤や氷をタオルで包んだものを患部に軽くあてて冷やしてください。
これで体温を下げることで熱中症になるリスクを下げることができます。

【サマーカットについて】
犬や猫は夏になるとサマーカットにして犬猫の暑さ対策をされる方も多くいらっしゃいますが、
被毛には暑さから身体を守る役割もあるので、被毛を刈ってしまうことで暑さに耐えれなくなったり、
虫に刺されやすくなったりする可能性もあるので、その点気にしてカットするのも良いかもです。

まとめ
犬猫にも汗腺はある。
一昔前は足の裏や鼻先にしか汗腺は無いと考えられていた。
人間と同じようにアポクリン腺というフェロモンを出す汗腺と足の裏や鼻先などの一部にあるエクリン腺の2種類が存在する。
犬はパンティングにより体温を調節し、猫は身体を舐めることによる気化熱を利用して体温を下げる。
猫は基本パンティングをしない。

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このアカウントは元トリマーで登録販売者資格者でヒト向けに医薬品、サプリメント、化粧品を販売しているロコミナの開発者がヒト・ペット(犬・猫)の健康について発信しています。
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