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ガクチカなんてくそくらえ

インターンシップに行ってきた、研修プログラムに参加した、留学をした。

「大学一年生のころからちゃんとガクチカしていて偉いね。」
「ガクチカのためにサークルの代表をしている」
「ガクチカになるからこのプログラムに参加してみませんか?」

ガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」の略で、就活の際、ほとんどの企業で聞かれる質問である。

私はガクチカという言葉が好きじゃない。
なんなら大嫌いだ。

私は現在大学2年生である。大学1年生のころから大学内で行われているイベントや、自分の興味のある企業のインターンシップやそういったプログラムには積極的に参加してきた。

「1年生のころからちゃんとしていて偉いね。」「すごいね。」「ガクチカになるね。」

周囲にはあまり同学年の人がいなかったので、たくさんの人からそう言われた。

それが気に食わなかったわけではない。
自分が興味があるから、やってみたいと思ったから。理由はただそれだけ。

その業種に興味はあるけれど就職したい!という強い思いは特になかった。
とりあえず気になったから飛び込んでみよう。そう思った。

今や就活が早期化し、インターン等のプログラムも増え、就活は学生にとっても企業にとっても争奪戦である。

志望大学に入ることがゴールだった人々にとって大学1、2年生は人生の夏休みでありとりあえず楽しむ時間。大学3年生の夏ごろからは、就職先を決めるために奮闘する。

早く決まれば勝ち、なんていう全く正当性のない暗黙の了解がある。

そんな就活の中で大事だとされる要素の一つにガクチカがある。
大学時代に頑張ったこと、一生懸命に取り組んだことが就活で生かすことができれば良いな、という考え方が薄れていったのはいつ頃だろうか。

現在は、「このプログラムに参加すればガクチカになりますよ。」「就活に有利ですよ」などといった謳い文句がそこら中にあふれている。

私たちは何のために大学に入り、何のために就活するのか。
大学にはいること、良い企業に就職することがゴールになってはいないか?

誰のための、何のためのあなたの人生?

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