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人生のGW期間

会社を辞めてから個人事業主として開業するまで、空白の3カ月があった。このとき何してたのか振り返りついでに書くぜ。

石の上にも3年

インターンから入社した株式会社BONNOU。
気付いたら正社員になり、広告事業の責任者まで経験させてもらった。とても良い人たちが集まった大好きな会社。またBONNOUでの話は別の記事にしたい。

会社Tシャツに身を包んでパシャリ

※ベンチャーを辞めたら長文の卒業noteを書く必要があることは都の条例で定められている

入社するときから3年働くと決めていたので、ちょうどインターンを始めてから丸3年たった2024年3月いっぱいで退職することにした。やはり日本男児として「石の上にも三年」は守りたいからね。

3年という区切りで去ることは半年くらい前から代表には伝えており、その後は何か別の新しいことをしようと考えていた。それでもBONNOUは自分の意思を汲んだうえで活躍できる場を作ろうとしてくれて、最後の半年くらいは広告事業以外のことをメインでやっていた。会社には本当に大感謝しかない。

ただ、自分の性格的に広告を長くやることは最初から考えておらず、また寛容すぎる会社とはいえ元々組織には不向きなオイラ。会社の方向性とは別でやりたいこともあったので当初の予定通りのタイミングで退職した。もちろん心残りはたくさんあるけれど、こういうタイミングは丁度区切りが良いときなんて絶対に120%無い。

DIE WITH ZERO

で、退職してから何してたの?
本題に入る。
個人でやりたいこと・会社に属さないキャリア・この先実現させることなどは開業してからの話ね。今から話すのはその前。空白のニート期間3ヵ月について。

ニート期間に何をやりたいかは、かなり前から決めており、そしてちゃんと実行した。前提としてこの本の内容を参考にしている。

『DIE EITH ZERO』

内容をザックリ言うと「人生は思い出作りが大事だから引退してから遊ぶとか言ってたら遅いで。今を生きるために経験を先延ばしするなよん」という思想が書いてある。究極、死ぬときは貯金0が理想だよね、もっと早めに経験に金を使おうと。内容は賛否あるけど老後に楽しみ先延ばし大国日本では考えを改めさせられた人が多い本だと思う。

特に若者が読むと若さと体力の有限性を実感するよね。これを数年前に読んで影響を受けたぜ。若さをフル活用しなきゃなと。そして死ぬまでにやりたいことを書き出していった。

300個くらいは作った

ただリストを書いていくうちに気が付いた。

元より独立したらハードワークしようと考えてたアタイ。20代をやりきる、経験に投資する、たくさん旅行する。それも大事だけど…

まとまった何もしない時間って
この先の人生しばらく無くね?

と。むしろ旅行とか経験とかより意図的にヒマになる方が難しくね?と。ヒマが無いと、ワシが作った多くの時間を要するリストはいつ消化できるんだ。結局また先延ばしじゃないか。

これは…ニート期間しかねェ!

・学生時代よりは財力があり
・お金を使わないので幸い貯金もあり
・体力とエネルギーが充電されてて
・まとまった時間がある

この期間を活かしてやりたいことリストを高速で消化しよう。人生単位で時間があって他にやることがない期間で、やり残したことを高速処理する。これがニート期間のコンセプトだい。

1.やりたいこと

やったことをバンバン書いてくぜ。
死ぬまでに消化したかったことたち。

本気ニート ★
1週間ほぼ室内で過ごし昼夜逆転。
すぐに暇すぎてキツくなった。
もう二度とやらん。

陶芸 ★★
マイ茶碗を作ってみた。
泥がニュルニュルして気持ちよかった。
まあ1回でいいかな。

沖縄 ★★★★
沖縄の石垣島でスローライフ。
観光せずただゆっくりしたら楽しかった。
また石垣島に行きたい。

七輪 ★★★★★
家で七輪を使うことに憧れ。
めっちゃ楽しくて生活に取り入れた。
七輪は趣味かもしれない。

プロ野球選手 ★★★
失業保険受給中に野球で遊ぶ。
お金をもらいながらプレーしてるから
実質プロ野球選手作戦やね。
楽しかった。

お世話になった人巡り ★★★★★
仕事のご縁でお世話になった人巡り。
楽しかったし生前葬みたいで良かった。
これはまたやる。

増量 ★★
体重を64kg→73kgにした。
野球で130キロ出すためですね。
130キロはまだ出せてない。
増量と減量は苦じゃないタイプと気付いた。

街振り返り ★★
東京で自分が暮らした街を
上京してから順に巡る。
本郷→三田→芝浦→新橋→恵比寿→目黒
1人でやると意外と楽しくない。

山手線一周 ★★★
マジで1日中歩いた。
恵比寿駅から出発したけど
迷子になって横浜中華街についた。
おかしくね?

そば打ち ★★
陶芸と同じく謎の憧れ。
その場では楽しかったけど
プロが打ったそばは旨いなと再認識。
別に俺がやる必要はない。

国内旅行 ★★★★
(関西・東北・四国・福岡)
とにかく国内で行ってみたいとこ回った。
文太さんに「人に会うことが目的の旅行はいい」とアドバイスもらったのでその通りにした。めちゃ楽しかった。またやるぜ。

漫画 ★★★★
死ぬまでに読みたかったやつ
ほぼ全部読んでみたけ。
とっても目が疲れるくらい。
漫画は定期的にこれやろう。

映画 ★★
集中力のない現代人なので
映画をゆっくり見るのはニートの特権。
北野映画が全部面白かった。
あと『Perfect Days』。
それ以外はあまりハマらず。

アイドルLIVE ★
知りもしないアイドルのLIVEに行く
意味不明な行動をしてみた。
学びはいつだって不合理の中にある。
今回は何の学びも無かった。

断食 ★★★★
2日断食してかつハードに運動。
それからマックを食べた。
泣きそうなくらい旨かった。
1日断食はまたやりたい。

精子提供 ★★
面白そうだから応募した。
生物の目的を手軽に達成作戦。
審査やらが面倒でやめました。
意外と興味ないんだなと気付いた。

1日サウナ ★
丸一日サウナと岩盤浴。
夢を叶えた。
たまに入るからいいんだよなと気付く。

筋トレ ★★★
身体能力向上のためやってみた。
楽しいしメリットが多すぎる。
これは継続すべき。

【学びまとめ】

1人で楽しめるモノは意外と少ない
家族、仲間、恋人、友達。
趣味は誰かとやると楽しいけれど
完全1人で楽しめるものは意外と無い。
アウトドアな自分は1人完結の趣味が少ない。
結局、誰かと一緒に楽しめる趣味が飽きずに長く続いていくのでは?と思った。
インドアの人はいつでもFIREできて最強。
ゲーム楽しめるならホワイト企業に就職さえすれば人生上がりですからね。

趣味はたまにやるから楽しい
ニート生活全般に言えるものだけど
非日常的な楽しみをガツンと日常にする。
これは基本的に失敗するパターン。
たまにやるから耀くものが多すぎる。
例外は運動と健康的な食事だけだった。

自由<開放である、暇は悪。
これは真理ですのでメモしておこう。
「自由<開放」です。
みんな自由が欲しいと思ってるけど
緊張からの一時的な開放が欲しいだけ。
自由を手にしてみて気が付いた。
自由は暇で、暇はつまらないから悪。
本当に自由が最高のものなんだったら
年金生活の老人はもっと耀いてるはず。
緊張と緩和、この開放が良いんだね。

2.vs事務作業

ニート生活のもう1つのテーマ。
人生の課題に正面から向き合った。
何とか改善できた気がしてる。

これまでの小生は事務作業が壊滅的にダメで、事務的な処理が必要なときは誰かしらにサポートしてもらっていた。学生時代からずっとそう。これはよろしくない。

確かに苦手なことをやらずに得意にフォーカスすれば良いという意見もある。ただ今後の人生でずっと発生する事務作業だし、いつも他人任せだと「あれどうしよう」とソワソワを抱え続けるのもイヤだ。

そこで今回は自力で以下の事務作業を遂行し、事務作業耐性のトレーニングをした。

失業保険まわりの処理
・税金などの役所手続き
・引っ越しに関連する処理
・個人事業主の届け出

どれもなんとかなったお!
1人でも生活できるという無双感を手に入れた。健常者ラインに立ったわけです。

そして今も最低限の事務作業は自分でこなしてるのでこれは克服と言えるのでは?

意識したポイントは

・ChatGPTにタスク分解してもらう
・1日にまとめてガッとやる
・短時間でまとめてやる
・とにかく短距離走
・役所の人を味方につける

長年の課題を克服しましたね。

3.哲学に決着

長年のテーマだった哲学を終了。
答えがちゃんと見つかった。
詳しくはこちらの記事に書いた。

これも忙しいとなかなか出来ないよね。
有意義な時間の使い方だったわ。
ギリシア・ローマで哲学が栄えたけど、当時の文化人は全員とてつもない暇人だったわけで、忙しく労働すると考える時間が無くなることがよく分かる。別に常に人生について考える必要もないし、答えが出てもまた変わるものだとは思うけど、ここらでいったん決着を着けたいなと思ってたので良い機会でした。

以上の3つがニート期間の進歩。
1.死ぬまでにやることリスト高速消化
2.事務作業耐性を付ける
3.哲学完成

ただ全体的にやることがなくボンヤリとした時間の過ごし方は性分に合っておらず、活動的であることの大切さを学んだ。

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