洗濯物を干す作業が嫌いの話
基本的には泣きながら洗濯物干しています。
かれこれ何年も。
そもそも家事自体が得意ではないのだが、その中でも「洗濯物を干す」という事象が本当に苦手だ。
嫌い。というか辛い。
本当に辛いんだ。
炊事は嫌いではない。
洗い物も苦手じゃない。
掃除は嫌いだけど、仕方なくやる。
洗濯も洗濯機のボタン押すだけなので無心。
ただ、洗濯物を干す行為。そいつはダメだ。
それは一人暮らしし始めた二十歳くらいからずっとそうで、干しているとなぜだか「辛くて切ない、とても悲しい気分」になる。
純粋に同じ作業を繰り返すことが辛いんだと思う。
幼い頃からの記憶を遡ってみると、炊事と掃除に比べて「洗濯」の経験が少ないんだよね。
高校の頃の職場体験?的なやつで美容室に行ったんだけど、そこタオル干すときにでも「ちゃんとシワのばさなきゃ。洗濯物あまり干さないの?」なんて言われたっけ。
女の子と同棲してる時もそう。
僕は辛さのあまり、洗濯だけは任せていた。
単純作業の繰り返しをしていると、自分が小さくなってこの世から消えてしまう感覚になる。
芸人として上京して7年くらいかな。
色んなことが重なって、初めて部屋を借りて一人暮らしを再開した。
なのでもちろん洗濯物も干さなければならない。
洗濯機を回すと、数十分後には干さなければならないので、回す前から気合が必要になる。
聴く音楽を選んだり、バイブス上がる映像を見たり、筋トレしたり、あらゆる方法で望んでいるのだが未だに解決策が見当たらない。
洗濯してくれる女性でもいれば楽だが、それは根本的な解決にならないし。
雨が続いた時期にコインランドリーで乾燥機を使ったが、楽すぎて「本当にこんな幸せが存在するのか」と感じた。
そして
「洗濯物を干す行為を克服する」
よりも
「乾燥機を買う」
方が早いかも。
と実感した。
何年も辛い思いしながら向き合ってきたが、僕は逃げることにした。
乾燥機を買います。
安くないので、みんな仕事ください。