教授の初の録音
友部正人の「誰も僕の絵を描けないだろう」が初、だろうと言われています。基本ギター弾き語りのアルバムなのですが、三曲だけにピアノが入っていて、それが坂本龍一。ちゃんとクレジットにも入っています。
それを初めて聴いたのはタコ焼き屋。店主が音楽好きで色んな音楽を掛けてくれます。友部正人ってフォークの人なんですね。店主が「このピアノは教授」と教えてくれました。
まだ藝大の学生時代。新宿ゴールデン街で知り合って、スタジオで打ち合わせもないのに、ちゃんと弾いたとか。有名な話だそうですね。本当の話かどうか今となっては知る由もありません。
「彼って昔、こんなにピアノが下手だったの?」と、矢野顕子に言わせるとそうなる(笑)。彼女は天才ですから、もっと上手く弾けるのでしょう。
いやいや、充分弾けていますよ。友部正人は「日本のBob Dylan」と呼ばれているそうですが、ぼくにはNeil Youngのような音。ボーカルを除いては。エピソードも好きで、深く胸に刻まれました。
ぼくが京都のカフェのオーナーになるまで 828