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挫折が成功への通過点となる理由とは?ペット火葬業で学んだ「行動」と「出会い」の重要性

成功するプロジェクトには必ず挫折がつきものです。むしろ、挫折がないプロジェクトは、最終的な成功を収めることが難しいとさえ言えます。

私はこれまでに数えきれないほどの無力感や挫折を味わい、そのたびに自分の実力の限界を感じましたが、その経験が大きな成長をもたらしてくれました。

今回は、私がペット火葬の仕事をしていた時に味わった深い挫折と、その中で見つけた「行動」と「出会い」の価値についてお話しします。

この記事は2024年11月3日に ポッドキャストにて配信した音声をベースに作成しています。 Podcast も合わせてお聞きください。

1. 仕事のはじまりと絶え間ない無力感

2000年代中頃、私は東京に拠点を置く企業の沖縄営業所で、ペットの火葬業を立て直すミッションを担いました。会社からの期待と、自分自身の成長への意欲に溢れていた私は、マーケティング知識を活かし、広告代理店で学んだことを駆使して新しい事業を成功させようと意気込んでいました。

しかし、現実は厳しいものでした。24時間体制で携帯を手にしながら待機する毎日が続きましたが、電話が鳴ることはなく、売上も上がらず。社長からは「結果が出ない理由は何だ?」と厳しい声がかかり、無力感に苛まれました。

2. 行動への第一歩:動物病院への営業活動

無力感に圧倒される日々の中で、社長から言われた「結果が出るのは3ヶ月後。とにかく今は行動してみろ」という言葉が、私に小さなきっかけを与えました。

まずは沖縄県内の動物病院をリストアップし、一軒一軒飛び込み営業を始めました。しかし、初めての新規開拓営業に緊張し、ドアを叩くたびに「うまくいくのか?」という不安が頭をよぎります。挨拶もままならず、簡単にあしらわれることも多く、ますます自信を失っていきました。

「どうしても営業に結びつかない」「自分のやり方が間違っているのかもしれない」。そう考えてしまうと、無力感はさらに強くなり、「ラーメン屋なら、良いラーメンを作れば人が来るのに」と、自分の仕事が「待ちのビジネス」であることに苛立ちを感じるほどでした。

3. 偶然の出会いがもたらした変化

そんな中、たまたま那覇市の泊りエリアを歩いていた時、ガラス張りでおしゃれな建物が目に入りました。何気なく看板を見ると「ペットホテル」と書かれてありました。

今までにないビジネスに興味を惹かれ、勢いで飛び込み営業をしてみました。出てきたオーナーの方は、富裕層向けのペットホテルを運営し、ペットビジネスのコンサルティングも行っている人物でした。この出会いが、私の挫折に光をもたらす転機となったのです。

オーナーからはペットビジネスの可能性について様々なアドバイスを受け、さらに県内の動物病院のネットワークに繋いでいただけることになりました。

動物病院の紹介がもたらす信頼性は大きく、営業活動は一気に広がりました。この出会いを通じて、「行動することで予期せぬチャンスが生まれる」ことを実感しました。

4. 自信を取り戻し、新たなステップへ

動物病院での提携が始まると、私は毎週決まった時間に院内で「ペットライフアドバイザー」として活動するようになりました。小さなカウンターテーブルを設置し、ペット共済や保険について説明を行いながら、来院する飼い主さんや動物看護師の方々と信頼関係を築きました。

結果として、火葬の依頼には直接つながらなかったものの、飼い主や医師たちの考え方を深く理解し、「行動すること」が人との出会いや信頼を生むことを学びました。

こうした経験を経て、私は「挫折は成功への通過点である」という言葉を実感しました。結果がすぐに出なくても、行動し続けることでチャンスは開けてくるのです。


挫折を通じて得られた学び

この経験を通して、私はいくつかの大切な教訓を得ました。

  • 行動することが新たな出会いと可能性を生む:無力感に苛まれても、行動を止めてはいけません。偶然の出会いやチャンスは、行動した先にこそ待っています。

  • 結果が出るまでの時間を信じる:すぐに成果が見えなくても、プロジェクトには「育てる期間」が必要です。焦らずに継続することで、信頼関係や新たなネットワークが築かれます。

  • 自分の役割を受け入れ、誇りを持つ:周囲の信頼を得るためには、肩書きや役割に誇りを持ち、行動し続ける姿勢が重要です。

今、同じように挫折や無力感を感じている方へ。行動を止めず、信じ続けてください。結果が出るのはいつも、3ヶ月後かもしれません。そしてそのとき、かつての挫折が成長の通過点であったと気づくはずです。

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