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3年前の社会起業大学第23期生入学式には、これまでとは趣向を変え、目玉として「ポジティブ心理学」と言うのを取り入れ約2時間のセミナーとワークショップを実施した。社起大が開校以来重視してきた“SEC METHOD”のコンポーネントである「自分らしさ」。これを心理学的なアプローチで自己発見する為のキッカケになっていただければというもの。講師には大学で心理学の教鞭も取られ、出版業界でのご経験も長い三田真美氏にお願いした。

ポジティブ心理学、門外漢の自分は初めて聞いた学問だが、語感も良くすぐに好奇心を持った。個人の強みや長所を促進する科学的な研究だそうでコロナで改めて注目を集めているそうだ。「幸福を科学する」学問で、ペンシルバニア大学のマーティン・セリグマン教授により1998年に提唱された新しい学問分野である。心理学に科学的、実践的手法が取り込まれているというのがポイントで、受講生の方々は皆さん必死で三田氏のレクチャーに聞き入り、忙しくノートを取っておられた。きっと学びになられたことと思う。

ワークショップはVIAという心理アセスメント手法を用いてオンラインで各自が結果を持ち寄りそれを元にグループディスカッションするというもの。みなさん我が意を得たりとばかりに5つに分かれたグループはどこも大いに盛り上がっていた。自分の強みを語り、仲間の強みを知り、互いに体験談も交えて熱く語り合っていた。

さて、三田氏の講義中に印象に残ったのは、チェンジメーカーになる人には「ポジティブな逸脱(Positive Deviance)」が必要 ! というもの。これはあのマズローが提唱したアイデアだそうで、スティーブ・ジョブズの”Stay hungry, Stay foolish”や吉田松陰の「諸君狂いたまえ!」を思い出した。パンチの効いた、メッセージ性の強い素晴らしい言葉に出会うことが出来た。

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