Integralでの写真の撮り方
※注意
これは2024年1月ごろに書かれた記事であり現在のバージョンとは違うことにご注意ください。最新バージョンではもっと色々出来ます
私がよく使っているスズ製作所様のIntegralカメラギミックでの写真の機能と撮り方について、書いていこうと思います。(Integralカメラ使い増えて…)
また、リアルのカメラ用語が沢山出てきますが、全部を説明するのは難しいので、難しい言葉については解説記事などへのリンクを貼っておきます。
※注意!
この記事は古く機能の有無やApertureの値など最新バージョンとは違います!
Integralカメラはどんな写真が撮れるのか
そもそもIntegralカメラがどんな感じの写真を撮れるのか、作例を紹介するとこんな感じのブレや綺麗なボケ、光の軌道などが撮れたりします。
他のカメラアセットとの違い
まず、特徴としては擬似的な長時間露光と半透明なマテリアルなどにも対応した正確なボケが出来ることです。
そもそも長時間露光撮影(バルブ撮影)とは、リアルのカメラで言うとシャッターを開けっ放しにしてセンサーに光を取り込み続け、車のライトや花火の光の軌道などを捉える手法のことです。
他にも、ボケの形を円だけでなく星や六角形に変えれたり、比較明合成や比較暗合成といった多重露光に近いことが出来ます。
口径食・レモンボケや軸上色収差等といったリアルのカメラで起こる現象の再現なども出来ます。
まぁ最初は面白い色合いで撮れる!という感じで使い始めるぐらいでいいと思います。
撮影について
では実際に撮ってる画面を見てみましょう。
Integralカメラは、このように映像を取り込み続け、それを重ねてデフォルトカメラに写しています。そのため、手持ちで撮影するとブレが生じやすく、普通に撮影する場合はカメラの固定が必須です。(手持ちブレブレ写真も面白いよ…)
撮影方法
すずきさんのIntegralカメラのワールドにサンプルアバターと説明があるため、基本操作は省略し、よく使う設定だけを説明します。
Settings
Focus(どこにピントを合わせるか)Integralカメラはマニュアルで合わせるのが少し難しいので、基本的にはAFかVisual AF(こちらは透明はマテリアルに対応している)を使用するのが良いと思います。
Exposure(露出設定、写真の明るさ)ワールドによっては明るさが変わるのでここで調整しましょう。
SS(シャッタースピード)何秒間写真を撮り続けるかを設定できます。ShootメニューにあるSSは、ここで設定した値で撮影が出来ます。
Auto Level(自動レベル設定)水平や垂直などで撮影したいときに使用しましょう。
Special
Vignetting(口径食・レモンボケ)周辺減光で画面の縁が暗くなります。また露光時間が短いと写真の縁にあるような丸い跡が付きます。
Axial Chromatic Aberration(軸上色収差)被写体の周りに色づきが出来ます。特にコントラストの強いシーンで効果が現れやすいです。
私がよく使ってる設定
他にも色々機能があるのですが全部は説明しきれないので詳しくはBOOTHページに全部書いてあるので見て頂ければ…
私がよく使ってる設定についてお話します
Zoom 25mm~35mm もとから広角だとブレが目立ちにくくボケもほんのり入れやすいのでよく使ってます
Aperture 0%~25% ボケなしでも全然撮れますがほんのりボケて欲しい時ちょっと入れます
Vignetting 25%~50% ほんのり周辺減光が入ってるのが分かるぐらい
Axial Chromatic Aberration 25%~50% ちょうどいいノイズ感
撮影時には、Clear And Openを使用しています。このボタンを押している間だけバルブ撮影が行われ、もう一度押すとクリアして再びバルブ撮影してくれます。
ただし、連打してしまうと撮り忘れることがあるので注意です。
こんな写真も撮れるよという紹介
手持ちブレ写真(Aperture 0%)
ワールド固定せず手持ちで一瞬回して撮ってます。
ブレた写真を撮りたい時はApertureは0%にしておくとぼやぼやにならずに撮れます。
ジオラマ風写真(Aperture 100%)
デフォルトでF値が0.17まで下げれるので最大までぼかすとこんな感じの写真が撮れます。
露光時間を長くするとやわらかなボケが出来ます。
被写体ブレ写真(Aperture 0% / SS 0.5秒)
カメラを固定して撮ってる0.5秒の間に動くとアクションっぽい写真が撮れます。
SSを上げる場合はゆっくり動くといい感じに撮れます。
多重露光(Aperture 25%)
バルブ撮影後クリアせず別の場所でもう一度撮影し重ねて撮りました。
1フレーム撮影で重ねる方法もあります。
軸上色収差(Aperture 50% / Axial Chromatic Aberration 50% )
ライトの軸上色収差をピントを一瞬別の所に合わせてブレさせて撮りました。
小さいので見えにくいですがライトに照らされた雨も少し虹色になってます。
撮影時の注意事項
ブレについて
動きのあるものはすべてブレます。
例えばアバター撮影だと立ったまま全く動かなければ綺麗に撮れるのですが中々難しいので最初はワールド撮影から試していくといいと思います。
アバター撮影したい時はSSを0.5秒ぐらいで髪やスカートなど揺れものだけちょっと揺らすといい感じに撮れます。
長露光について
VRCのFPSの問題で早すぎる物体はズレて写ります。
綺麗な軌道を撮りたい時は速度の遅いものかトレールがあるもの、何度も同じ場所を通るものだと軌道が綺麗に撮りやすいと思います。
Far Clip
DetailサブメニューにFar Clipの設定というのがありカメラにどの距離までのオブジェクトを写すかというのを変えられるのですが、最大にしたままだとごく稀にワールドによってはオブジェクトを読み込みすぎて重くなったりVRChatが落ちる可能性があるのでお気をつけ下さい。
基本デフォルトでCullingで見えていない時があれば少しづつ大きくすれば大丈夫です。
最後に
Integralカメラは、現実のカメラに存在する機能や現象を再現することができます。
つまり、VRChatでの撮影において、現実に存在する技術や技法、表現を取り込んだり、新しい撮影手法を試すことが出来ます。
Integralカメラのチュートリアルワールドとテストアバターがあるので、新しい撮り方に挑戦してみたり、色々なテクニックを試してみたい方はぜひ活用してみてくださいね!
#INTEGRAL_CAMでTwitterで検索するとIntegralカメラで撮られた写真が沢山出てきます。
撮った際にも是非このタグをつけて投稿して下さいね。
みんなの写真待ってるぜ!!!
参考
Integral カメラギミックBOOTHページ
カメラギミック Integral テスト&チュートリアルワールド
自分がIntegralカメラで撮った写真のまとめ
ご参考になれば幸いです。(何故か直リンクだと表示されなかったのでツイート)