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再び「バンドやろうぜ」の時代到来か?
私のようなひとり法人とかフリーランサーでそこそこ長く続けている人達は、大抵、はぐれ者気質である。
チームとか組織で、上手に他人と歩調を合わせられるなら、そもそも一人で仕事なんかしていない。
「それって結局、アンタが偏屈で強調性ゼロで我が強いだけでは?」と思った貴方。
そうです。まさにその通りです。
なので、偏屈で強調性ゼロで我が強そうな人が、誰かと何かを生み出している様子を見ると、心底感心する。
最近「おぉ!」と唸ったのは、この二組。
●リアム・ギャラガー & ジョン・スクワイア
’90年代UKロックファンにとっては、oasisのフロントマンとThe Stone Rosesのギタリストという夢の組み合わせ。
こういう組み合わせって、事前の期待値が高過ぎて実際の作品を聴くと萎える場合が多いのだけれど、変にひねったりせず二人の個性が素直に生きていて、素晴らしい。
Just Another Rainbowは少しThe Stone Roses寄りな印象だけど、アルバムはビートルズ風サイケ・ポップあり・もろストーンズ風あり。
なんだかとても楽しそうで、微笑ましい。
すでにUKでも高評価で、ツアーはすべてソールドアウトとの事。
●岡村和義
岡村靖幸+斉藤和義=岡村和義という、人を食ったようなユニット名だけど、曲は文句無しにカッコ良い。
岡村靖幸が生のバンドサウンドで歌うというのが、かなり新鮮。
斉藤和義のギター・ソロもギンギンに長めで、イントロとか間奏をどんどん削ったタイパ重視みたいな最近のJ-POPの真逆を行っていて、痛快。
You Tubeのコメント欄に「スケベとドスケベが手を組んだユニット」と書かれていて、笑ってしまった。
余談だが、私の妻は若い頃、デビュー前のアマチュア時代の斉藤和義さんと友人だったらしい。当時からあのまんまのキャラクターだったそう。すっと自然に人の懐に入れるそうで、岡村ちゃんとかチバユウスケとか、ちょっとクセのある人達と上手くやれるのはそういう性格だからこそなのかぁと、納得。
それにしても、国籍の異なるこの2組が、どちらも「流行なんか知ったこっちゃねぇ」とばかりに、ごりごりのバンドサウンドで攻めてきているのが、嬉しい。
おそらく、ストーンズの新作に刺激を受けたのでは?
「おい、バンドやろうぜ!」みたいな衝動というか。
ポール・マッカトニーまで巻き込んで、80歳のおじいちゃん達にあんな凄いロックを演られたら、そりゃ火が付くよなぁ。
(おわり)