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テクノ向けプラグイン D16 Group!その1:LuSH-101

どうもマイコンです。D16 Group Audio Software社は、ミュージシャンやプロデューサーにインスピレーションを与える最高品質のバーチャル・インストゥルメントとエフェクトを製造することを目的として、2006年にポーランドで設立されました。Roland TR-606、TR-808、TR-909、TB-303 といった歴史的名機のクローンソフト、アナログの質感を追求したエフェクトプラグインをリリースし、テクノをはじめポストEDMまで、世界中のダンスミュージッククリエイターが同社のプラグインを愛用しています。

D16 Group 製品ラインナップは数多く、エフェクトプラグインではリバーブやディレイなどのカテゴリーで複数製品がリリースされており、用途や目的に合わせたプラグインを見つけるのに迷ってしまう事でしょう。

そこでD16 Group から発売されている製品をチェックして、各製品の特徴とサウンドをレビュー!まずはSH-101からインスピレーションを得たSHドリームマシン、LuSH-101をお送りします。

LuSH-101(ラッシュ-101)

モダンなバーチャル・シンセサイザーで見られる様々なモジュールを1枚のインターフェース上にコンパクトに統合。そしてこのインターフェースを8つの独立したレイヤーとして扱うことができる「マルチレイヤー・アーキテクチャー」構造を採用。1枚のインターフェースに沢山の機能を詰め込むのではなく、シンプルなインターフェースをレイヤー化することで直感的かつ簡便な操作性と、音作りにおける高い可能性と対応力を実現。

特徴

  • 8つの独立したレイヤーを搭載した、「マルチレイヤー・アーキテクチャー」

  • 最大32ボイスのポリフォニー

  • オシレータ(Saw, PWM, Noise), Supersaw, ハードシンクオプション

  • サブオシレーター(5種類の波形)

  • 最大8ユニゾン、チューン、カットオフ、パノラマスプレッド

  • 5つのプリセット・カテゴリで 1,600種類以上のファクトリー・プリセット搭載

これぞSH-101ベース!:アタックに圧があり、音の芯がしっかりしています。フィルターを開き切った際のブリブリ感もたまりません。

ユニゾンが使える!:シンセブラスを 2ユニゾン に設定して スプレッドをいじってみました。カットオフを左右でずらす技はかなり使えます。

お勧めポイント!

ソフトシンセのメリットは DAW上で無数に立ち上げられてトータルリコールが可能な事ですが、これまで音の線が細いプラグインも多く、サウンドが埋もれやすいという難点がありました。そこで、ソフトでアナログシンセの存在感を再現出来ないかという試みがこの20年間続けられ、昨今ではパッと聞いてソフトかハードか分からないレベルに再現できるようになりました。この LuSH-101 は2013年時点でその極みに到達したソフトシンセで、その輝きは現在も全く衰えていません。

サブオシレーターには実機の矩形波のほかノコギリ波とパルス波を追加。ノコギリ波のオクターブユニゾンなど2VCOシンセのような重ね方が可能で、特にベースの音作りに活用できます。ノイズにもホワイトノイズの他にピンクノイズとブラウンノイズが追加され、ブラウンノイズはアナログシンセ特有の雑味を加えるのに役立ちます。32ポリフォニックと16ユニゾンを可能にし、壮大なパノラマコーラスを展開したり強烈なディチューンサウンドが作れます。8種類のインサートエフェクトも搭載し、エフェクトプラグインを開発する同社の技術がここにも惜しげなく投入されています。LFOの増設や、ハイパスフィルターの追加ではRoland特有の中域が得られ、この LuSH-101 にはアナログシンセに求められる音作りの要素が網羅されています。メイン画面に現れるシンセが8台内包されており、レイヤーして使ったりスプリットしたり、マルチティンバー音源として使う事もできます。各レイヤーにはコンプとEQまで装備された徹底ぶりで、3系統のエフェクトセンドでリバーブ、ディレイ、コーラスを使用する事も可能。

LuSH-101 は何と言っても出音の太さが一押しのプラグインです。やりたい事にしっかり応えてくれる「SHドリームマシン」と呼びたくなるくらい、本当に良くできています。

LUSH-101


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