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A.I.搭載インテリジェントコンプレッサー sonible / smart:comp 試聴Before&After

どうもマイコンです。sonibleのAI搭載インテリジェントEQを試した smart:EQレビュー に続き、AI搭載インテリジェントコンプレッサー 「smart:comp」 を色々な音源で試してみました!

AIを搭載したインテリジェントコンプ smart:comp

イコライザーやリバーブ、ディレイなどに比べ、コンプレッサーは音の変化が分かりにくいので最適な設定を見つけるのが困難です。最初は誰でも試行錯誤の連続ですが、プロエンジニアは最適なコンプレッション設定をその豊富な経験から導き出します。
SMART:COMPは、ミキシングの現場で得られたプロエンジニアの豊富な知識と、音響心理学が融合したアルゴリズムを元に、AIが音源に最適な設定を自動で導き出してくれるというスマート・コンプレッサーです。

AIが波形を数秒で解析

音響心理学と実践的なミキシング経験に基づいて設計されたAIベースのsmart:engineが、ワンクリックで入力オーディオ信号を分析。バランスの取れた圧縮設定を数秒で導き出します。これはコンプレッサーの原理を熟知していない初心者であっても、横にプロのエンジニアが居てサポートしてくるような信頼感があります。また、プロフェッショナルの方にとっては制作時間を圧縮できるタイム・コンプレッサーとなる事でしょう!

スペクトル圧縮

これまでのコンプレッサーでは全ての周波数に等しく圧縮が行われるため、低音と同時に鳴っている高音成分も圧縮されてしまうといった副作用がありました。それを解決するために複数の帯域に分けて、それぞれ必要なだけ圧縮するマルチバンドコンプレッサーが登場しましたが、SMART:COMPはバンド数が何と2000以上!必要な周波数に最低限の圧縮を行い透明感のある音質を実現。常に一貫したトーンとダイナミックバランスを維持できるので、ミックスだけでなくマスタリングにも有効な、究極のマルチバンドコンプです。

スペクトルダッキング可能なサイドチェイン

ダンスミュージックでよく使われる強烈なダッキングをはじめ、必要帯域だけを必要なだけ圧縮するスペクトルダッキングで、トラックへ自然と溶け込むサウンド作りが可能。キックをサイドチェイン入力して低音だけをダッキングさせる使い方など、「音をキー信号でくり抜く」といったイメージの使い方も可能です。(このあとの徹底比較試聴、サイドチェイン編で実践しています)

使い方ステップ1:音源の種類に合ったプロファイルを選ぶ
使い方ステップ2:音声を再生してLearnボタンを押すと分析開始
使い方ステップ3:調整と復帰
自動調整後にエディット可能。スマートステートボタンで分析直後の状態に戻れます。

8つの音源で徹底試聴!

ギター編

レベルが揃って、ピッキングが強調された明るいサウンドになりました。ポップスではこのシャリシャリ感が重宝すると思います。レシオを上げると更にシャリシャリしたので、スマートステートボタンを押して初期状態に戻しました。

ピアノ編

ピアノのアタックが強調されつつ全体的に芯の太いサウンドになりました。バイパスにしてもサウンドの印象が大きく変わらないのが素晴らしいです。スペクトラムコンプレッションをOFFにすると従来のコンプレッサーと同様の圧縮となり、中低域に重心の寄ったサウンドになりました。サウンドは好みの問題ではありますが、smart:compスペクトル圧縮の実力が実証されました。

ドラム編-1

音のリリースが強調され、特にキックとスネアのリリースが聞こえるようになりました。キックの音圧も上がっています。プラグイン画面右上ヘッドホンアイコンをクリックすると、なんとゲインリダクションのサウンドをソロで聞く事ができます! これは、圧縮されているサウンドだけを聞く事が出来るので、周波数ごとにどのくらい圧縮されたのか確認出来る便利な機能です。スペクトラルコンプレッションつまみの下にあるセンシティビティつまみで感度を調整してみました。センシティビティを上げるとバンド数が増えるのでハイハットが圧縮されなくなり、よく聞こえてきます。水色のタテ縞が左にスクロールしていますが、これは縦軸の下が低域、上が高域で、周波数毎の圧縮率を表示しています。水色が濃いほど高圧縮で、センシティビティつまみを変えた時の色の違いにも要注目。

女性ボーカル編

目の前でボーカルが生々しく歌う雰囲気が、圧縮されて少し遠い感じになりました。アカペラで聞く分にはバイパスの方が良いですが、リズム隊のあるポップトラックとミックスする際にはコンプが入っていた方が馴染むと思います。歌入れ現場でsmart:compを使って仕上がりイメージを掴み、歌い方の参考にするのもアリだと思います。

ドラム編−2

音圧が上がりドラムの余韻が少し伸びました。今回は大きくサウンドのキャラを変更したくなったのでアタックをエディット。Detection Focusという機能で、圧縮したい周波数をマニュアル指定できます。ヘッドホンボタンを押すと圧縮対象となる帯域をモニター出来るのも便利! ゲインリダクションのヘッドホンと切り替えながら、非常に高い精度で「コンプ設定を追い込む!」事が可能です。

ベース編 ※途中、音が大きくなります

Detection Focus機能を使い、高音のみ圧縮してベースを太くする実験。効果を分かりやすくするためにスレッショルドとレシオを振り切ったため、途中音が大きくなります。大きい音で動画を再生している方はご注意ください!

2mix編

音圧が上がりパワーが増しました。圧縮が戻るリリースタイムの設定次第ではグルーブを作る事ができ、今回は微妙にシャッフルしたノリが生まれました。

サイドチェイン編

前述した「音をキー信号でくり抜く」 を実践! ベースの音にキックをサイドチェイン入力してスペクトラルコンプレッションを使用すると、キックの音でベースをくり抜いているかのような効果が得られました。キー信号のボリュームを調整すると様々な音色を得られます。


「コンプを使っている感じがしない」 というのが高性能コンプを意味する褒め言葉であるならば、そんな凄い事が簡単に出来てしまうsmart:compのA.I.テクノロジーは、これからの音楽制作を益々進化させて行く事でしょう。

SONIBLE SMART:COMP


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