表現力を付けて素敵な歌詞を書きましょ!比喩表現の簡単な使い方!
こんにちは、ナナモカムイです。
今回ラフをびっしり書いたせいで、かなり時間がかかってますが、おかげで作詞のコツをつかんだんですよね。とわいえ、みなさんは出来ている事を、筆者も多少できる様になっただけ・・・かもしれませんが。歌詞にお悩みの方もおられると思うので、その辺りの事を書いてみたいと思います。
・ラフの重要性
最近メロディーに歌詞を乗せる前に、ラフを書く様にしている事を以前記事にしました。
ラフの書き方として、メロディーの音符の数を完全に無視して、思いついたままに書きたい事を書き出す。そういう方法です。そうしてできたラフをもとに、ラフのフレーズをメロディーに合わせて、うまく編集していく感じです。そうすると、ラフの中で一番残したい言葉を中心に、メロディーに合わせて詞を組み立てられるし、ストーリーを把握しやすい等、色々と利点があります。
・比喩表現を使いこなす方法
まず今回書いたラフを一部掲載します。
言葉が宙を舞い なんだか落ち着かない
流れる歌が 背中を押しているようで
何もない小さな部屋で飲み明かそう
今日までの僕らを脱ぎ捨てて
小さな勇気があれば
明日世界が変わるのか
人が人を愛する事
手に届かない心の鍵に
愛が繋がる事を奇跡と知る
テーマとして、『ドライブ』『お互いが片想い』『親友』といったところです。2番の歌詞なのでこれだけ見てもよく分からないと思いますが(笑)
以前にも書きましたが、これまで作った曲を振り返ると、表現力が乏しかったと思います。ストレートな文章も歌詞としてはありなのですが、ありきたりな言葉でも、その組み立てがうまくないと、歌詞としてはイマイチになる様に思います。そこで作詞としての表現力を出すために、比喩表現というものがあります。「比喩(ひゆ)」は「比喩法」「比喩表現」とも言い、「たとえる表現方法」という意味です。
以前までの筆者はこの比喩を、メロディーに直接乗せようと必死になって考えていました。例えば6音のメロディーに対して6文字の比喩をピンポイントで考えるって事です。今から考えてもそんなフレーズ思い浮かぶ訳がないんですよね。それを今回どうしたかというと、最初にラフを書く時はストレートな言葉でわかりやすく書きます。一通りの詞が出来たら一度見直して、比喩表現に変えられそうなフレーズを探して、見つければ修正するといった具合です。ラフの文字を強調している部分が比喩表現のフレーズになります。
何もない小さな部屋で飲み明かそう=砂のホテルで飲み明かそう
テーマにドライブがある事から、部屋ではなくホテルに変えました。そこから、後半の部分でお酒を飲む訳なので暑い場所の方が雰囲気が出ると思うので、『砂のホテル』という比喩にしました。『何もない』というイメージも『砂』で比喩出来てると思います。
小さな勇気があれば=星ひとつの勇気があれば
『小さな勇気』を『星ひとつの』という比喩にしています。砂のホテルから見える、空に広がる小さな星々の一つ分でも勇気があればって事ですね。こちらの場合だと文字数が前者より多くなるので、メロディーに乗せにくい可能性もありますが、ラフなので問題ないですね。このようにラフに起こして比喩を考える事で、詞としてかなり表現力が増します。
・最後に
今回フルコーラス分を通して、ラフの時点ではかなりの比喩を使いました。メロディーとの兼ね合いがあるので、比喩を使ってもそのまま使えるとは限らないので、出来るだけ多く書いておくのも良いかと思います。ただ、やりすぎるとまったく意味の分からない詞になりますので、バランスを考えて多すぎる時は、修正した方がいいですね。作詞をされない方も、比喩表現から作者の言いたい事を読み解くというのも楽しいかもしれませんよ!
正式な歌詞にする前に、この記事を書いているので、どこまで比喩のフレーズを残せるのかわかりませんが、完成したらよければ歌詞を読んでみてください。という訳で、今回はこの辺で失礼いたします。この記事がお役に立てれば幸いです。ではまた!
2021.6.29 追記
今回紹介した曲を公開しましたので掲載しておきます!
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初心者DTM攻略ブログ『初心のつもりで復活したら初心者だった件』