Kindle FireをiPadへ

私は長年Kindle Fireシリーズ愛用してきた。E-InkのKindleに始まり、第3世代のKindle Fire HD、そしてその後のFireシリーズと、電子書籍やPDFビューアとしてのKindleの利便性を享受した。あれだけの品質の製品と、Amazonという環境が、安価に利用できるのは素晴らしいことだ。

現在利用しているのは第6世代のFire HD 8で、4年間利用してきた。(最新版はAlexaを搭載し、更に便利になっているようだ。)この愛用しているKindle Fire HD 8(以降単にKindleとする)のバッテリーが劣化してしてしまったようで、およそ70%程度の電池容量になった状態で動画視聴などすると、ぷつんと電源が切れてしまう。動作を維持するに十分な電力量が確保できないのだろうか。それでも、ACアダプタとUSBケーブルに接続すれば使い続けることができるので、大して困ることなく使い続けてきた。私がKindleを使うときは、机の上か床の上が多いからだ。多少の不便があれ、タブレットを新調する理由としては不十分で、現状それほど困ってはいない。

それではなぜ、新調の決心をしたのか。それも愛用してきたKindleシリーズではなくiPadへの変更なのか。

Apple Pencilの魅力である。デジタルデータに、直接鉛筆書き、ボールペン書きのように記述できること。この魅力が大きい。私が選択したiPadは無印の第7世代、画面サイズ10.2インチのもの。このサイズはA4文書を表示するとやや縮小されてしまうのでそこが玉に瑕だが、閲覧にストレスを感じるほどではなかった。紙の専門書に、ペンでメモを入れるように、PDFに書き込みができるということが素晴らしい。重たい書籍を持ち歩かずとも、数多くの書籍を携帯でき、なおかつ紙の書籍のように書き込みができるとは。
Kindleという電子書籍やPDFのビューアとしてのタブレット端末、言ってみれば入力の道具が、iPadとApple Pencilには書き込みというアクションが加わることで出力の道具としてのタブレット端末へ進化するのだ。

これまで同様、電子書籍ビューアとしての活用が中心なのだが、その電子書籍、主にPDF化した書籍の読み込みが、紙の書籍の頃のようにできるというのは魅力だ。

ノートのようにiPadを使うことができるのも魅力である。たったそれだけのこと、と言えばそうなのだが、そこで発生する「心地よさ」を求めた結果の、今回のタブレット端末新調である、というお話。



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