Fishmanのプリアンプ(追加)

先ほどのプリアンプの話が分かりにくいとの指摘がありました。実際の使い方を紹介します。なお、シールド線は使わず、無線で繋いでいます。音は綺麗にちゃんと出ていますし、ノイズもなく、使い勝手には全く問題ありません。
 
クラシックギターで演奏する場合、いつでもどこでもとはいきません。クラシックギターは非常に繊細な音色を追求しているのですが、その一方で音量が限られるからです。ライブハウスやコンサートホールでは生演奏できても、宴会の席とか若干騒がしいところでは演奏できません。
 
「そんなときはアンプを使えば良い。」
 
そんなことぐらい誰でも解っています。でもアンプを持ち歩くとなると諸々の設定が大変です。さらに、ピックアップとプリアンプをギターに装着すれば良いのですが、グランドピアノと同じ価格の楽器にプリアンプなんぞを仕込みたくない訳です。実際のところ、クラシックギター専用で、比較的安価で、簡単に取り付けられて使える機材が殆どありません。

 
【写真1・2】高出力のピエゾピックアップを(脱着可能な)両面テープでギターに貼り付けます。ピエゾピップアップの出力が先ほどのプリアンプに繋がり、その出力がVHS送信機(電池式)に繋がります。シールドケーブルは邪魔なので使いません。また、VHS送信機については充電式のものがありますが、充電が切れると使い物にならないので、単三電池2個タイプの送受信機を使っています。プリアンプと送信機については写真ではむき出しですが、実際の演奏の場合はギターの背面や側面にテープで固定します。
 
【写真3】アンプ側です。ピックアップからの電波を受信機で受けて、ギターモデレータ(エフェクター)に入力します。ギターモデレータは無くても良いのですが、この出力をポータブルアンプに繋ぎます。このシンプルな構成でも、10時間くらいは連続使用ができます。換えの電池(すべて単三電池)を準備すれば、もっと長時間も問題ありません。
 
現状ではピックアプがむき出しなので、ここのノイズ対策をしたいと思っています。また、ピエゾでは音色が制限されるので、先に作ったコンデンサマイクもさらに繋ぎたい。つまり、容易に脱着できるコンデンサマイクと高感度のピエゾピックアップで、FishmanのPrefix Pro Blend仕様の外付けの無線プリアンプを作ることを考えております。コンデンサマイク、ピックアップ、プリアンプ、送受信機込みで、費用は1万円程度を想定しています。

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