【最近の練習スタイル】
先日ノイズ対策をしました中華コンデンサマイク「NEEWER NW-800」、ベリンガー(BEHRINGER)製のマイクプリアンプ「MIC800-MINIMIC」、(写真では見えませんが)ヘッドホン、それに、いまは使っていない旧式のiPhoneとiRigが繋がっています。
楽器の音をマイクでとり、マイクアンプの出力音をリアルタイムでヘッドホンで聴きながら練習します。また、問題があった場合は、演奏時の手や指の動きを、iPhoneのカメラでこれもリアルタムで見ます。iPhoneは手や指の動きを(他人の視線で)確認するための、いわば「拡大鏡」です。(ただし、録音・録画等はとくにしていません。)
実は、演奏中は、楽器の音をしっかり聴いているつもりでした。ところが、マイクの音を聴きますと、かなり弾き損じがあります。びっくりしました。楽器から出る音を自分の耳で聞いているつもりでしたが、実際には、頭の中で鳴っているバーチャルな音を聴いていたのかもしれません。あるいは、実際に聴いたのですが、その音を脳が勝手に修正したのかもしれません。とっても不思議な話ですが、「ちゃんと聴いているつもりでしたが、実際には聞こえていなかった」ということが判明しました。
ということで、練習時はギターの音を裏側から聴くのではなく、サウンドホールから聞こえる音をマイクを通して聴くことにしました。マイクの音はいわば「お客さん側の客観的な音」です。マイクからの音を聴きますと、弾き損じばかりでなく、指先が弦にあたる際のノイズ、音量の調節や抑揚、打点の遅れなどもよくわかります。あるいは、ピアニシモの時の音色の表現もよくわかります。
バレリーナが鏡を見ながら練習して、自分の動きを修正します。それと同じく、楽器から聞こえる(お客さん側の)音を聴きながら練習すると、また、問題があった場合に、自分の手や指の動きを実際に見ながら練習しますと、おそらく動きや音を理想に近づけることができるのではなかろうか?しばらく続けてみます。