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「リンガメタリカ」をスラッシュ・リーディングする。12、携帯電話(2)悪いのは誰?

12、携帯電話(2)悪いのは誰?

 武田は指摘する、若者の必要性は、絶えず他人と繋がっているという、情緒的な繋がりにおける減少と同時に起こる、共通の文化項目を通して、皆が同じテレビ番組を見るとか、同じ音楽を聴くというような。しかし、他人との携帯電話での繋がりは、選択的だ、ほとんどの人は携帯電話を受信できるように設定しているが、すでに知っていて、話したい人にだけ返答するからだ。
 このようにして彼らは外界からの予期せぬメッセージの範囲を狭めている、それは潜在的に通信機器を通して利用可能である。武田の言葉によれば彼らは共同体を形成する、公の社会ではなく。多様な意見や彼らの閉鎖的な集団の外にいる人々との接触を締め出すことによって彼らは妨げられている、健全な自己意識と対人関係の社会的技術を育てることにおいて、他人との相互作用を通して。
 しかし、武田が指摘するように、全てを携帯電話のせいにするのはあまりにも単純すぎる。閉鎖的な集団を形成し、他人の感情を無視する傾向はすでに日本社会に存在していて、携帯電話の使用によって加速される準備が出来ていたのか。ある識者はこの問題をたどっている、テレビで育った若い親たちに、彼らは1対1のコミュニケーション技術に欠け、浅はかなコミュニケーション子供たちに伝えてきた。
 いずれにせよ、人は若者のそのような行動を考える必要がある、より大きな社会の背景の中で、そして武田が指摘するように、それは大人たちだ、より若い子供たちに消費を強要し携帯電話に頼ってきたのは、不況からの救助者として。

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