海乃真珠の映画・ドラマnote(14)
というわけで13を書いてからすぐに見ましたよ。「復活の日」。これは遠い昔、父と見たのですが、コロナ禍の今こそ見るべきだと思って見直してみました。
びっくりしました。ほとんど忘れてました(笑)。開始1分で、あ、こりゃなんも覚えてない、となり、新鮮な気持ちで見始めたのですが、コロナの脅威にさらされた今、一歩間違えばこうなるのかもしれないというリアルな恐怖を感じながら鑑賞しました。
「愛は、人類を救えるか」 MM88…その細菌兵器によって全世界はパニックとなり、45億人の人類が死んだ… 氷に閉ざされた南極大陸に残された探検隊の863人を除いて― 滅亡寸前まで追いこまれた人類は、地球は生き残ることができるのだろうか!?
昔の私なら愛じゃ救えないよ、と思ったでしょう。しかし今は違います。現実に、愛がなきゃできないたいへんな仕事をしてくれている人がいっぱいいます。医療従事者の方々はもちろん、たくさんのいろんな職業の方が、この状況を打破しようとか、明るくしようとか頑張ってくれているのを日々目の当たりにしています。だから今は”愛”という言葉の重みを一人自粛生活をしながら実感しています。Amazonの愛とか、uber eatsさんの愛とか…。
それにしてもこの作品、すごい方々が出演されていますねー。主演の草刈正雄、南極基地の隊員には千葉真一、渡瀬恒彦、森田健作、角川春樹(!)、他にも緒形拳など、豪華すぎます。若き日の多岐川裕美もなんかものすごく美しい、そしてエロい。
生物兵器での滅亡、核での滅亡と、2度の滅亡を描いた原作小説は発表当時は相当インパクトあったんだろうな、と思います。早川書房の日本人SF作家による「日本SFシリーズ」の第1巻になったというのもうなずけます。私は小松左京SF作品がものすごく好きで、「復活の日」で地震を調べたことから生まれたという「日本沈没」も、小説も映画も大好きです。これらの作品を映画化していた当時の角川映画は本当にすごいと思います。邦画としては今と比較したら破格の予算だろうし、やろうとしていることも世界標準というか。今の日本の映画会社で、新入社員がこんな企画を出してきたら……みんな辛い気分になるんだろうな。
みんな言ってるけど、新型コロナの収束後の世界はエンタメも変わるよね。
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