海乃真珠のドラマ・映画note⑨

「教場」。正月に録画されていた木村拓哉さん主演のドラマです。とても長いのでいつ見るかなあと思っていたら今になりました。コロナで在宅勤務の日々。映画視聴も捗るかと思いきや全然。ありがたいことに物書きの仕事は減るどころか増えていて、なんとか生きることができています。

さて、その「教場」ですが、警察官になるための半年にわたる研修期間のお話で、木村拓哉さんが先生役。いつも雰囲気とは明らかに違う、重たい過去を背負った男を演じています。

生徒たちはこの期間で、様々なことを学びますが、卒業すればそこからはもう誰も助けてはくれない、時には命の危険すらある職場です。

なぜ先生があんなに厳しいのか、最後までその謎は引っ張りますが、厳しさの裏にある生徒への思い、優しさには、昭和の部活のような泥臭いものを感じました。私は昭和生まれなのですごく共感したんですけどね。だってめちゃ怒るし、めちゃ怒鳴るからね。

若者一人一人の抱える問題にあえて深く、えぐるように関わっていき、最終的には警察官になるそれぞれの理由を明確にしていく流れは、本当に大事なことだなあと思いますし、時には涙なしでみられないほど心揺さぶられました。

自粛のおかげで出会えた静かな良作。次は何を見ようかな。

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