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60s UK Rock #2

Hapshash and the Coloured Coat - Hapshash and the Coloured Coat (1967)

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 ミッキー・フィンというパーカッショニスト、ロック史の中でパーカションでシーンに登場する人の名前がどれだけ浮かぶか。あと一人、レイ・クーパーしか浮かばないが、それくらいにパーカッショニストは日陰者に近い。それでもミッキー・フィンとマーク・ボランは二人でシーンに踊り出てきたし、そんなミッキー・フィンがT-Rex結成前に参加したバンドがHapshash and the Coloured Coat 。自分的には「へぇ~、アレに参加してたんだ?」と知った次第。60年代末期の美術生の集団によるサイケデリックバンドとしてちょっと知られていたバンド。

 1967年にリリースされたHapshash and the Coloured Coat の作品はアルバムジャケット通りに、よく分からない超サイケデリックな音をひたすら出し続けたバンドで形容しがたいが、垂れ流しで聴いているとそのうちにこのトリップ感に大いにハマる代物で、マジメに聴いてはいけないのかもしれない。ひたすら単調なリズムとフレーズでサイケデリックに迫ってくるオープニング曲からしてドラッグ感覚たっぷり。ベースはブイブイ言わせているし、ピアノも結構暴れているのにひたすら単調。売れるとか売れないとか気にすることなくプレイしてみました的に強烈なサイケ系。アコギ使おうともどこかコーマス的に狂気を感じるが、二曲目など良い例で、その狂気性の一端を担っているミッキー・フィンのパーカッションが抑揚させてくれる効果をたっぷりと含んでいるのが良い。音楽的にどうのと言うかはともかく、こういうサイケな空気が必要だった時代だろう。初期のティラノザウルス・レックスとかなり近しい世界観を聴けるのも面白い。

 ヘンなバンドだ。随分昔に聴いたキリで完全に忘れ去ってた音だけど印象だけは残ってて、ジャケットのインパクトと共にヘンだった。ただ、自分がこのヘン聴いてた時は他にもいっぱいヘンなの聴いてたからその辺との比較になってたから、こんな機会に単発で聴いてみるのは見直すには面白いタイミングだった。もっとも無理して聞く必要は全くないくらいにどうでも良い音楽である事は確かだ。

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