フローリングの張り方 実践編
ここでは一般的なフローリングの張り方を紹介します。
一般的な住宅の部屋を想定して障害物がない四角の部屋とします。
まずは部屋の寸法を測ります。
張るフローリングの寸法を測ります。
例えば
部屋が長方形だとして長辺と短辺の長さを測ります。
長て方向が3540mm 短手方向が2650mmの部屋としましょう。
ここでは一般的に長手方向にフローリングを施工するものとします。
張るフローリングまたはフロアタイルの大きさを
150mm×900mmと仮定します。
まず何枚必要か数えなければなりません。
長手方向の3600mmに対して何枚貼れるか計算します。
3540÷900=3.933333……
3枚と900mmに対して0.933の長さの1枚
計4枚必要になります。
次に短手方向の2650mmに対して何枚必要か計算します。
2650÷150=17.6666……
17枚と150mmに対して0.666の長さの1枚
計18枚必要になります
縦4枚の横18枚なので72枚のフローリングが必要になります。
これは一般的な和室の6畳に相当する広さです。
72枚のフローリングが必要とわかったら次にやることは1列目をはる寸法を考えることです。
どういうことかというと
縦 4枚のうち3枚は900のまま貼れますが残りは切らなければなりません。
また横18枚のうち1枚も切らなければなりません。
その切る寸法を把握する必要があります。
例えば間物(まものと読む 加工しないそのままの材料のこと ここでは150mm×900mmのフローリングのこと)
を1列目に貼っていき残りが10mmになったとしましょう。
1センチのものを入れなくてはなりません。
小さくなればなるほど加工はしづらく怪我もしやすくなるしはがれやすくなったりもします。
一般的な住宅の場合シンメトリー つまり左右対称になっている場合がほとんどで始まりの1列目と終わりの18列目の長さは近いほうが理想です。
以上のことから1列目を間物で貼っていいのか、いくつカットすればいいのかを判断する必要があります。
計算の仕方はいくつかありますが
まずは長て方向は3.933枚でした。
3枚は900mmで貼るので2700mmです。
すると3540-2700=840mmとなります。
短手方向は17.666でした。
17枚は150mmで貼るので17枚×150mm=2550mm
2650mm-2550mm=100mmとなります。
つまり1列目を間物から貼った場合縦方向の4枚目は残り840mmとなりますので60mm切る必要があります。
1枚目は900で残りが840なので左右対称に近いので作業効率を考えると1枚目の長手方向は900のままで良さそうです。
次に1列目を150mmで貼った場合の18列目の寸法は100mmです。
左右対称とはいえませんが余程気にする方でない限りは短手方向も1列目は150mmのまま貼って良さそうです。
これで1列目から貼っていける準備は整いました。
次回は貼っていき方を説明していきます。