⑤東西対決!ご当地ソング対決 21〜25組(昭和歌謡合戦) (最終組)
ご当地ソング特集はこの第五弾にて終了です。
若い頃、昭和歌謡はテレビ放送や深夜ラジオで聞いてました。だから歌詞は1番、2番ぐらいまでで、演奏はテレビ番組のバンドが主でした。深夜ラジオは小音量で受験勉強しながらです。
今回レコード音源をじっくり聴いてみると、編曲や演奏が実にレベルが高いのに気がつきました。また歌詞もじっくり最後まで聴いてみると、『なるほど、うまいなあ!』と思うことも多いです。
21.横須賀 VS 木曽
『横須賀ストーリー』 山口百恵
『木曽は山の中』 葛城ユキ
作詞:阿木燿子 作曲:宇崎竜童(1976年)
♬これっきり これっきり もう これっきりですか?♬ ”これっきり”の繰り返しが歌詞になるなんて!さすが阿木燿子です。♬そういいながら 今日も私は 波のように抱かれるのでしょう♬ ここの詞は3番の最後なので、TVとかでは聴いたことがないと思う。百恵ちゃん17才のときですよ。こんなの歌わして、いいのか?
昔は男も女も背伸びして、早く大人になりたかった。今は大人になんかなりたくない、なるべく子供のままでいたいという時代? ろくな大人いないからか?
作詞作曲:松田篝 (1974年)
♬ボヘミアーン♬の約10年前か。この頃は「葛城ユキ」ではなく「葛城ゆき」らしい。当時はフォーク調なんですよね。ポプコンにこの曲で出場してます。この頃、日本語ロックはまだあまり流行ってなかったよね。1977年の世良公則の『あんたのバラード』あたりから、ポプコンもロックが主流になりました。
22.北国 VS 長崎
『北国の青い空』 奥村チヨ
『長崎慕情』 渚ゆう子
作詞:橋本淳 作曲:ザ・ベンチャーズ(1967年)
ベンチャーズ同士の対決です。日本ではビートルズより格が上だった時代の曲。北国で別れた彼を想って黄昏れている曲
作詞:林春生 作曲:ザ・ベンチャーズ(1971年)
長崎で別れた彼を想って黄昏れている曲。
23.東京 VS 大阪
『ウナ・セラ・ディ東京』 ザ・ピーナッツ
『大阪の女』 ザ・ピーナッツ
作詞:岩谷時子 作曲:宮川泰 (1964年)
イタリア語で『東京のある一夜 (Una Sera di Tokio)』
どっちも別れた男を懐かしんでいる歌
作詞:橋本淳 作曲:中村泰士(1970年)
演歌のような曲ですが、ピーナッツが歌うと違うのですね。大阪のベタが全くないです。聞き惚れてしまいます。
24.本牧埠頭 VS 大阪ベイ
『本牧メルヘン』 鹿内孝
『悲しい色やね』 上田正樹
作詞:阿久悠 作曲:井上忠夫(1972年)
本牧埠頭(横浜)カッコいいです、さすが横浜です。俳優として有名ですが、昔はこの曲流行ったのですわ。ええ曲だす。
あと『本牧ブルース』ゴールデン・カップス、『本牧綺談』柳ジョージもあります。どちらもカッコいい。
作詞:康珍化 作曲:林哲司(1982年)
本牧に対抗できる曲は、これしかおまへん。♬大阪ベイブルース おれのこと好きか あんた聞くけど そんなことさえ わからんようになったんか?♬ すみません!
25.全国巡業
『中之島ブルース』 秋庭豊とアローナイツ
『港町ブルース』 森進一
最後、北は北海道から九州・鹿児島まで辿ってみましょう。
作詞:斉藤保 作曲:吉田佐(1975年)
札幌、大阪、長崎と巡ります。クールファイブは既に2回歌ってるので、アローナイツ盤にしました。
作詞:深津武・なかにし礼 作詞:猪俣公章(1969年)
函館、宮古・釜石、気仙沼、三崎、焼津、御前崎、高知、高松、八幡浜、別府、長崎、枕崎、鹿児島と巡ります。
♬みいぃなとーっ、みなとはこだてえぇぇ とおぉりあめえぇ♬ さすがに、森進一です。 ♬明日はいらない 今夜がほしい♬ さすが、なかにし礼です。
【編集後記】
ご当地ソングはムード歌謡と演歌が多い。ベンチャーズの曲に詞を付ける場合もご当地ソングになる場合が多い、曲調に合うのか? 詞がなくても『鳴門』というインストもある。そのご当地を訪ねて別れた恋人を忍ぶ、あるいは恨む場合が多い。捜す場合は見つからないという法則あり。
『港のヨーコ』は聞き込みをするたびに、段々近づいてくる設定が面白い。ドラマみたいです。阿久悠は『港のヨーコ』を聴いた時に「しまった!これは俺が書くべき歌だった、やられた」と悔しがったとのこと。(エッセイに書いてた)
フォーク系は岬を巡るのが好き。『足摺岬』『岬めぐり』は巡って気持ちの整理をするのです。『襟裳岬』は何もないのです。
文部省唱歌のような曲、『千曲川』『琵琶湖周航の歌』『青葉城恋歌』は初恋の人を懐かしく思い出すのですな。(フォーク系の『北山杉』『加茂の流れに』もそうです) 松本隆は『スイートメモリー』で『なつかしい痛みだわ』と表現してます。たしかに今になって分かります。
『仮想!昭和紅白歌合戦』 『東西対決歌合戦」に続き、今度は何にしようか思案中です。
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