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★70年代洋楽探検隊★ 【リンダ・ロンシュタット通信6】
今回はリンダがカバーしたソウルの名曲を、2曲。
『The Dark End of The Street』
リンダはアルバム「Heart Like a Wheel」(’74)でカバー。1967年のソウルのジェイムス・カーの曲。不倫の歌です。『毎晩通りの暗い隅で隠れて会ってます。見つかったらヤバいけど、いつか見つかって代償を払うことになるだろう。悪いことだけど、秘密って余計燃えるんです。もし昼間街で偶然会ったら知らん顔するけど、今夜も会うんです』
日本の不倫の歌って、いつも男性が妻帯者で女性が独身の日陰者という設定なんですね。現実はそんなことないですわ。ビリー・ポールの「Me and Mrs. Jones」って不倫の歌は”ミセス・ジョーンズ”だからね。この曲も女性が独身とは断言できません。
パーシー・スレッジとかライ・クーダー(インスト)等色々なアーティストがカバーしてます。ライ・クーダーのインストも良い。特にアレサ・フランクリンのカバーは凄い、後半は叫びまくってます、ゴスペルかよ!
ジェイムス・カー
リンダ(ライブ 音声のみ)
ライ・クーダー(歌入りライブ動画)
アレサ・フランクリン(音声のみ)
『Tracks of My Tears』
日本語題名は「ひとすじの涙」だったかな 。アルバム「Prisoner in Disguise」(’75)(邦題「悲しみのプリズナー」)に入ってます。
’65年のスモーキー・ロビンソン&ミラクルズの名曲で、モータウンで一番有名な曲と言われてます。カバーも沢山あり、’67年ジョニー・リバース、’69年アレサ・フランクリン、’73年ブライアン・フェリー、そして’75年にリンダです。シングル・カットしたリンダのカバーが一番売れたようです。後年ドリー・パートン、ロッド・スチワート、マイケル・マクドナルド等々もカバーしてます。
『君が去ってから 他の女と一緒いるのを見れば きっと楽しそうにしてると見えるだろうね 彼女はキュートだけど 君の代わりに過ぎないよ 君が生涯大切な人だからね 顔をよく見て 場違いな笑顔がわかるだろそう もう少し近くでみたら 簡単に分かるよ 涙の跡がね』(2番の歌詞を全部引用)ボブ・ディランはスモーキーの作詞を高く評価しているらしいです。リンダはアルバム『Living in the USA』(’78)でスモーキーの『Ooh Baby Baby』もカバーしてます。
ミラクルズ 動画
リンダのMV動画(公式)
スモーキーとリンダのデュエット 動画 2曲入り ←必見