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空想? 妄想? 昭和紅白歌合戦 ①

 大晦日の夜はやっぱり紅白歌合戦で過ごしたい。しかしもうNHKの紅白はついていけない。出場歌手がわからない、テンションが高過ぎ。見ていて疲れる。そこで昭和歌謡限定の紅白やってくれないかな?
 ということで勝手に出場者決めました。大晦日はYouTubeで再生して楽しみます。

出場者の条件は以下のとおり

1.ご存命の方(逝去の場合は断念、尾崎紀彦とか)
2.引退していてもこの日だけ復活してもらう。(山本潤子とか)
3.グループでメンバーが一人でも生きていればOK(ガロとか)
4.昭和の曲に限る
5.男性と女性の対決にこだわる。
  (昭和なのでLGBTは考慮していません。)

その①は、最初の5組の出場者を発表します。

1組目 『私鉄対決』

白 : 野口五郎 『私鉄沿線』 
紅 : 西島三重子 『池上線』

 1組目から名曲対決となりました。『私鉄沿線』の作曲は五郎のお兄さん。青春はやっぱ貧乏でないとね、車乗り回してたら哀愁はない。
 同じ時代のユーミンは車前提ですけど「中央フリーウェイ」や「埠頭を渡る風」とか。あれはあれで憧れでした。しかし胸にグッとくるのは貧乏の方ですかね。

 なぜ彼女が来なくなったのか不明です。もう帰ってきませんよ、たぶん。事実に向き合う勇気がなく、未練たらたらの状態です。あの店のマスター「彼女はどうしてる?」 なんて聞いたらあかんわ、察したれよ。
 これはフォーク調ですよね。野口五郎のデビュー曲は演歌の『博多みれん』ですが、これが普通の演歌歌手より上手いのですね。一度聴いてみて下さい。私は令和になって初めて聴きましたが、唸りましたね。

 「あなたは二度と来ないのね」 男はなぜ去って行くのかは解らないが、現実に向き合っている。潔いと言わざるを得ないな。
 対決としては最高の楽曲です。これ以外は考えられない、名曲です。

2組目 『化粧品CMソング対決』

白 : 南こうせつ 『夢一夜』   
紅 : 尾崎亜美 『マイ・ピュア・レディ』

 1980年代は化粧品メーカーとのタイアップが非常に多い。当然CMソングだから明るくて、元気な曲が多いです。例えば世良公則&ツイスト「燃えろ!いい女」桑名正博「セクシャル・バイオレット・No.1」渡辺真知子「唇よ、君を熱く語れ」柳ジョージ『微笑の法則 ~スマイル・オン・ミー~』・堀内孝雄「君のひとみは10000ボルト」・ラッツ&スター「め組のひと」等々。

 あらためて聞き直しましたが、無理があるな。不自然きわまりない。なんのこちゃ!ですわ。これは先にタイトル決めてから詞をかいたりするからですね。大橋純子&もんた『夏女ソニア』 ”ソニア”って商品名ですからね。

 出演者の2曲はめずらしく令和まで生き残りました。どっちも資生堂で、CMのモデルは小林麻美っす。たまらん!

 この頃の阿木燿子の詞は最強ですね。歌詞全体がすばらしい。「あなたを愛した はかなさで 私はひとつ 大人になった」とか、んー深い。またこうせつの曲と声が最高っす。

 尾崎亜美はいつまでもお若いです。「ダイヤルしようかな ポケットに ラッキーコイン」もう分かんないよな、スマホだと。後ろのベースは旦那です。

3組目 『さわやかな恋とせつない恋対決

白 : トワ・エ・モア 『或る日突然』 
紅 : 岡崎友紀 『わたしは忘れない』

 まだまだ現役のトワ・エ・モアとすっかり引退した岡崎友紀です。歳とってトワ・エ・モアの良さがわかりました。しみじみと心にしみます。いやーよく解ります、こんな感じですね、恋の始まりは! 

「或る日突然 ふたりだまるの ・・・いつかそんな日が来ると 私にはわかっていたの」上品です。いいなあ青春、俺にもあったのか?

 岡崎友紀って日本の最初のアイドルです。スーパースターでしたね。私はアイドル卒業後のミュージカル舞台「あしながおじさん」を観たことがあります。そしてこの『わたしは忘れない』は隠れた名曲です。しみじみとお聴きください。汽車での別れのシーンがはっきりと目に浮かびますね。

4組目 『純喫茶対決 』

白 : ガロ  『学生街の喫茶店』 
紅 : あべ静江  『コーヒーショップで』

 学生時代はやっぱり純喫茶。毎日行ってたな。スターバックスではこうはいかない。喫茶店は個人経営がいい。チェーン店は何処へ行ってもおなじ。「スターバックスで」とか『ターリーズ』とか『コメダ』では歌にならん。しかし純喫茶は絶滅危惧種だなあ。

 1972年? まだ小6だぞ、よく覚えてたなあ。流行ったっす。ボブ・ディランって名前聞いたのはこれが最初だな、歌詞の意味は解んなかっただろう。帽子とか髪型とかファッションがカッコ良かった。

当時21才だってよ、なんと美しく大人っぽいのか。他に言うことなし。阿久悠作詞ですが、『学生街の喫茶店』を意識して書いたそうです。

5組目 『5月のバラ対決 』

白 : 布施明 『五月のバラ』 
紅 : 伊東ゆかり&塚田三喜夫 『五月のバラ』

 最近知った名曲です。いろいろな方がカバーしてます。元々はフランツ・フリーデル(津川晃)という方の曲らしいですが、その後尾崎紀世彦とか塚田三喜夫がカバー。伊東ゆかりはこの曲を、吹き込みはされてませんが上手いですよね。

 布施明は他に歌うべき曲がいっぱいありますが、ご勘弁願います。尾崎紀世彦のバージョンもいいです。尾崎は28才と49才の2回録音してます。

 これは昔の「サウンドインS」という番組ですね。伊東ゆかりは上手いし、世良譲の演奏は渋いし、コーラスも最高。こんな歌番組また見たい。この歌は伊東ゆかりの持ち歌ではなく、塚田三喜夫の曲。塚田三喜夫さんがゲストだったようです。最後に伊東ゆかりが言うんです「来週もお楽しみに ごきげんよう」死語ですな。

ということで、その②は6組〜10組目へと続きます。

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