②東西対決!ご当地ソング対決 6〜10組(昭和歌謡)布施明 マイペース チェリッシュ もんた&ブラザーズ ロス・インディオス
東西歌対決! まだまだ先は長い。
6.摩周湖 VS 琵琶湖
『霧の摩周湖』 布施明
『琵琶湖周航の歌』 加藤登紀子
作詞:水島哲 作曲:平尾昌晃 (1966 年)
レコード音源初めて聞きました。声が若いですねー。歌い方も独特。♬ちぎれたー あっあいのー おもいでぇえっさえーもー♬ いいですよ。内容的には摩周湖で別れた恋人を忍ぶ歌です。
作詞:小口太郎 作曲:吉田千秋 (1971 年)
元々は旧第三高校(京都大学)ボート部の歌らしい。素直に良い歌です、琵琶湖一周して黄昏れたい気分になります。
7.東京 VS 京都
『東京』 マイペース
『なのにあなたは京都へいくの』 チェリッシュ
作詞作曲:森田貢 (1974 年)
女性の住む東京へ男は通うのですが、一緒に住むことを夢見て、今は離れて生きてゆこうと決心するのですな。まあ、これは女に男が出来て別れるパターンですな。♬とうきょうえっわっ もうなんどもゆきましたね♬ 聞き所はここです。ええ私もなんども出張でゆきました。仕事なので想い出もないです、寂しい。
作詞:脇田なおみ 作曲:藤田哲朗 (1971 年)
チェリッシュのデビュー曲。この時はまだ5人グループでした。女を捨てて男は京都にゆくのです。イントロの哀愁あるギターとエッちゃんのファルセットが、心地よい曲です。最後のルールルルル、ルールルルも最高。このあと二人のグループになったのね。しかしなぜ京都に行くのかは不明です。
「恋人に逢うために東京へ通う男性」と「恋人を捨てて京都へ旅立つ男性」の対比がいいですね。
8.函館 VS 長崎
『函館の女』 北島三郎
『長崎の女』 春日八郎
作詞:星野哲郎 作曲:島津伸男(1965 年)
男が女を捜しに、函館に来てあちこち回るのだが、結局見つからないという曲。調子のいいイントロから ♬さ〜かまくなみを のりこえて〜♬ たぶん東京から青森まで夜行列車で行って、青函連絡船で行くのでしょう。’65年だし、飛行機じゃない。苦労したわりには3番で♬一目だけでも 逢いたかったよ♬と過去形なので、もう諦めたと推測できます。結構あきらめが早いです。函館を観光して終わってます。
作詞:たなかゆきを 作曲:林伊佐緒(1963 年)
男が女を捜しに、長崎に来てあちこち回るのだが、結局見つからず、♬忘れることが しあわせと 遠くささやく 鐘の音♬で終わる。あきらめが早い。観光に来ただけか? なんですけど、詞がいいんです。(歌もうまい)
♬恋の涙か 蘇鉄の花が 風にこぼれる 石畳♬ これだけで長崎の情景が目に浮かびます。♬うわさにすがり ただひとり 尋ねあぐんだ 港町♬ この”すがる”と”あぐんだ”がいいですね。”夢をまさぐる” ”遠くささやく鐘の音” 雰囲気のある言葉遣いです。この詞は大好きですわ。
9.赤坂 VS 神戸
『コモエスタ赤坂』 ロス・インディオス
『KOBE』 もんた&ブラザーズ
作詞:西山隆史 作曲:浅野和典(1968年)
ロス・インディオスはラテン音楽グループです。スペイン語で『コモエスタ』=”やあ、元気?” デルコラソン=”心の”という意味らしい。
このバージョンは男性のみですが、『別れても好きな人』(作詞作曲:佐々木勉)を歌ってるシルビア加入後のバージョンもいいです。この曲はまだラテンっぽさが残ってますが『別れても好きな人』ってラテン? 演歌? ムード歌謡?
作詞:麻衣奈 作曲:もんたよしのり (1982年)
ロス・インディオスがラテングループなので、このボサノバ調の『KOBE』でいかがでしょう? 今回「もんた」の曲を復習しましたが、『ダンシング・オールナイト』、西城秀樹の『ギャランドゥ』とか結構いい曲多いのよね。オシャレな六本木に対抗するには神戸しかないな。ラテンVSラテンだし。歌手としても大橋純子とのデュエット『夏女ソニア』もいいですわ。
10.襟裳岬 VS 足摺岬
『襟裳岬』 島倉千代子
『足摺岬』 うめまつり
作詞:丘灯至夫 作曲:遠藤実(1961年)
100万枚以上売れた超有名曲だが、森進一・吉田拓郎盤が出た後は影が薄い。拓郎は『落陽』を歌ったので、ここはお千代さんで。 ♬風はひゅるひゅる 波はざんぶりこ♬ いいですね!
拓郎盤は作詞が岡本おさみで、意味が良くわかりません。♬かなしみを暖炉で 燃やし始めているらしい♬ ♬黙りとおした歳月を ひろい集めて暖めあおう♬ ????。 島倉版が分かり易いので、あえて小難しい詞にしたのでしょうか?
作詞作曲:綾部隆士(1975 年)
この曲は「うめまつり」というグループが歌ってます。曲は「山本コータローとウィークエンド」の『岬めぐり』っぽい曲です。
「うめまつり」は1973 年にポプコンで優秀賞とったがグランプリが小坂明子『あなた』であった。ついてないです。他に『北山杉』という名曲があり、ラジオで聴いた記憶がある(45 年前)
さだまさしは「うめまつり」と同じ時期のデビューで、同じ舞台で演奏したこともあり、最新のアルバムでこの曲をカバーしてます。「うめまつり」のたった一枚のアルバムはプレミアムがついており2 万5 千円ぐらい。みんな好きやね。『足摺岬』はそのアルバムの一曲。アルバムの最後はコミックソングの『うめまつりの大学中退講座』で、中退した大学は京都大学だそうです。アホやな!